よるくも』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

階級社会の底辺で生きる少女が、暗殺者として育てられる。与えられた任務を遂行するため、彼女は標的に近づき、その家族の一員として日常を演じる。だが偽りの家族との時間は、彼女の中に思いもよらぬ感情を芽生えさせていく。殺すべき相手との距離が近づくほど、彼女の心は揺れ動く……。

うるしばらみちは本作で第9回手塚治虫文化賞新人賞を受賞した。IKKIという実験的作品の集う誌面で、貧困と階級という重いテーマを正面から描きながら、それを暗殺者という極限の設定に落とし込んだ手腕が評価されたのだ。ホラーやサスペンスの文脈で語られがちな暗殺者という存在を、家族愛や人間の感情の揺れ動きという普遍的なドラマに接続させた点が、本作の最大の強度である。冷徹であるべき暗殺者が、偽りの日常の中で本物の感情に触れていく過程は、読む者の心に深い爪痕を残します。独特の画風と静謐な語り口が、物語の悲劇性をいっそう際立たせる。

海外でも英語版が出版され、国境を越えて評価された本作。既刊5巻、この分量で描かれた人間ドラマの密度を、ぜひ体験してください。

まだ読んでいないあなたへ

既刊5巻で、手塚治虫文化賞新人賞を受賞した作品なんです。

人を殺めることでしか家族を守れない世界があるんです。階級社会の底辺で暮らす者たちが、生きるために暗殺者になる。この設定だけ聞くと冷たい話に思えるかもしれませんが、そうじゃない。うるしばらみちが描くのは、暗闇の中でも消えない家族への愛なんですよ。

貧困という現実が人間をどこまで追い詰めるのか。選択肢がないとき、人はどんな決断を下すのか。この作品は、そういう極限状態に置かれた人間の心理を、逃げずに正面から描いています。綺麗事では済まされない葛藤が、ページをめくるたびに胸に突き刺さってくる。

独特の画風と世界観で知られる著者が2004年から2005年にかけて「IKKI」で連載した本作は、海外でも評価され英語版が出版されるほど。ホラーやサスペンスの要素もありながら、根底にあるのは人間ドラマなんです。

夜の闇のように重く、雲のように形を変える人間の心。タイトルの「よるくも」には、そんな意味が込められているように感じます。読後、あなたの中に何かが残るはずです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『よるくも』は全何巻?

全5巻で完結済みです。