『みんな!エスパーだよ!』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
ある日突然、念力に目覚めた高校生・鴨川嘉郎。童貞ゆえに発現したというこの超能力は、しかし彼の日常を劇的に変えるどころか、むしろ些細な混乱を招くばかり。周囲にも次々とエスパーが現れるが、みな揃って使い道に困る能力ばかり。学園を舞台に、超能力者たちの不器用な日常が描かれる。
若杉公徳が『ヤングマガジン』で連載し、第34回講談学漫画賞青年部門を受賞した本作は、「超能力もの」というジャンルを、笑いと人間ドラマへ大胆に転換した作品です。ESPという非日常的な設定を持ち込みながら、描かれるのは恋愛に不器用な高校生たちの等身大の姿。念力で何かを成し遂げるのではなく、念力があっても結局何も変わらない——そんな脱力感が、この作品の核心にある。2013年のアニメ化、2015年の映画化と、メディアミックスが重ねられたのも、若杉の描くキャラクターの「普通っぽさ」が幅広い共感を呼んだからでしょう。超能力という飛び道具を使いながら、ひたすら人間くさい。このバランス感覚こそが受賞の理由です。
既刊8巻で完結したこの作品、笑いの奥にある青春のほろ苦さを味わいたい方にこそ、手に取ってほしい一作です。
まだ読んでいないあなたへ
エスパー能力に目覚めた高校生の話、なんて聞くと「正義のために戦う」展開を想像しますよね。
でもこの主人公、手に入れた念力で最初に何をするかって、覗きなんです。
これ、バカバカしいギャグ漫画かと思いきや、とんでもない。主人公の鴨川嘉郎は童貞で、女の子に興味津々で、でも根はまっすぐな普通の高校生なんです。そんな彼が念力を手に入れたとき、建前じゃなくて本音で「何をしたいか」を突きつけられる。その瞬間から、この作品は妙にリアルで、妙に痛くて、でも笑えて、気づいたら目が離せなくなってるんですよ。
講談社漫画賞を受賞したのも納得で、コメディの皮を被った人間ドラマなんです。エスパー能力者が次々と登場するんですけど、みんな能力の使い方が生々しい。理想の自分を演じるために使う人、コンプレックスを隠すために使う人。超能力って、結局その人の欲望や弱さが露骨に表れる装置なんですよね。
若杉公徳の絵は一見ゆるいんですが、表情の描き方が抜群に上手い。キャラクターたちが本音を隠しきれない瞬間、建前が崩れる瞬間の顔が忘れられないんです。セリフ以上に、その「顔」が物語ってる。
全8巻で完結してるから一気読みできます。最初は「こんなバカな話…」って笑ってたのに、最後のほうは涙が出るくらい切なくて、でもやっぱり笑えて。人間の弱さも愚かさも愛おしさも、ぜんぶ詰まってる作品なんです。騙されたと思って1巻だけでも読んでみてください。この感覚、伝わってほしいんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『みんな!エスパーだよ!』は全何巻?
全8巻で完結済みです。