『はちみつの花』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
明治の文明開化が進む時代、西洋から来た外国人と、彼に仕える日本人メイドとの出会いから物語は始まる。身分も文化も違う二人の間に芽生える感情は、当時の社会が決して許さないもの。それでも惹かれ合う心は、時代の壁を前に何を選ぶのか……。
木内たつやは『月の子』でデビューし、白泉社アテナ新人大賞佳作を受賞した実力派だ。『花とゆめ』という王道少女漫画誌で、あえて明治という時代設定を選んだのが巧みである。主従関係という縦の構図に、日本人と外国人という文化の断絶を重ねることで、恋愛の障害を二重に際立たせている。禁断の恋というテーマは少女漫画の定番だが、本作は歴史という補助線を引くことで、単なるロマンスに終わらない奥行きを持たせた。時代考証を踏まえつつ、主人公たちの感情を丁寧に描く手腕は、デビュー間もない作家とは思えない安定感がある。
既刊3巻という短さも潔い。過剰に引き延ばさず、描くべきものを描き切る姿勢こそ、少女漫画の美徳です。
まだ読んでいないあなたへ
明治時代、主人と使用人。
越えてはいけない一線があるからこそ、燃え上がる想いがあるんです。
「はちみつの花」は、文明開化の風が吹く日本で、西洋人の主人とメイドとして仕える日本人女性の物語。身分の差、国籍の違い、時代の制約——すべてが二人の間に立ちはだかります。でも、禁じられているからこそ、ほんのわずかな視線の交わりや、触れ合いそうで触れ合わない指先に、胸が締め付けられるんですよ。
作者の木内たつやは、デビュー作「月の子」で既に評価されていた実力派。この作品では、華やかな鹿鳴館時代の空気感と、慎ましく生きる人々の心情を丁寧に描き分けています。派手な展開で引っ張るんじゃなくて、日常のささやかな瞬間に宿る切なさで、じわじわと心を掴んでくるタイプの作品なんです。
白泉社アテナ新人大賞佳作受賞作家が、花とゆめで連載した既刊3巻の作品。短いからこそ、余計な寄り道なく、二人の関係の変化だけに集中して読めます。
「好き」と言えない関係だからこそ生まれる、静かで深い感情。それを知りたい人に、ぜひ手に取ってほしい一作です。
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よくある質問
『はちみつの花』は全何巻?
現在3巻まで刊行中です。