『はじまりのにいな』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
転生という超常的な現象を通して、愛する人との再会を描く異色のロマンス。主人公は、かつて愛した人を事故で失った記憶を持ちながら、新たな人生を歩み始める。時間の経過が二人の関係にもたらすのは、年齢差という物理的な距離。クールな佇まいの彼と、転生した彼女。記憶は過去を繋ぎ止め、現在を複雑に染め上げていく……。
南野こよみのデビュー作であり、第35回白泉社アテナ新人大賞佳作を受賞した本作は、「花とゆめ」誌上で2010年から2012年にかけて連載された。転生ものというモチーフ自体は少女漫画において珍しくないが、本作が際立つのは「愛する人の死」という喪失から物語が始まる点だ。再会の喜びよりも、時間のズレがもたらす切なさに重きを置く。年上男性と年下女性という構図も、単なるロマンスの舞台装置ではなく、過去と現在が交錯する装置として機能しているのです。既刊4巻という長さの中で、記憶と感情がどう交差し、二人の関係がどう再構築されるのか。スライス・オブ・ライフの手法で丁寧に描かれる日常が、超常的な設定をリアルな感情のドラマへと昇華させています。
台湾や韓国でも翻訳され、国境を越えて支持を得た本作。失った愛をもう一度取り戻せるなら、あなたはどうしますか。
まだ読んでいないあなたへ
デビュー作で新人賞受賞。
その一作目から、南野こよみはこんなに残酷で甘い物語を描いたんです。
愛する人が死んだ。それだけでも胸が潰れるのに、その人が目の前で別の人生を歩み始めたら——記憶を失くして、別の誰かになっていたら——あなたはどう生きますか。「はじまりのにいな」は、そんな問いを突きつけてくる作品なんです。
転生とか記憶とか、設定だけ聞くとファンタジックに聞こえるかもしれません。でも違うんです。これは人間の物語です。喪失の痛みを抱えた人間が、それでも前を向こうとする姿を、南野こよみは驚くほど繊細に描いていきます。クールな男性主人公の内側で渦巻く感情、言葉にならない想い、時間が経っても色褪せない記憶——それらが一つ一つ積み重なって、読んでいるこちらの胸まで苦しくなってくるんです。
年齢差のある二人の関係性も、決して甘いだけじゃない。過去があるから、失った時間があるから、今この瞬間がこんなにも切なくて尊いんです。花とゆめ連載で、台湾や韓国でも翻訳されるほど支持された理由が、読めばわかります。
既刊4巻。一気に読んでください。そして、この作品が胸に残した痛みと温度を、しばらく抱えて生きることになるはずです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『はじまりのにいな』は全何巻?
全4巻で完結済みです。