『どくだみの花咲くころ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
昭和の終わりを迎えようとする小さな町で、美術教師と生徒たちの日常が静かに流れていく。絵を描くこと、友と語らうこと、季節の移ろいを感じること。特別な事件が起きるわけでもない、ただそこにある時間が、ページを重ねるごとに確かな手触りを持ち始める。どくだみの白い花が咲く季節、何かが終わり、何かが始まろうとしている……。
木戸志穂は『Afternoon』誌において、青年漫画の文脈では珍しい静謐な作風を貫いてきた作家である。本作はその集大成とも言える一作で、第5回マンガ大賞受賞という評価は当然の帰結だった。「友情」や「芸術」といった普遍的なテーマを扱いながら、安易な感動の押し売りに堕することなく、淡々とした筆致で人と人との距離感を描き出す。コマ割りの呼吸、余白の使い方、何気ない会話の間合い。すべてが計算され、しかし計算を感じさせない。この作家にしか描けない時間の流れ方がある。
英語版も出版され、海外の読者をも惹きつける本作。既刊4巻、連載は現在も続いています。静かな物語に耳を澄ませてみてください。
まだ読んでいないあなたへ
マンガ大賞受賞。
それだけで十分じゃないかって?いや、この作品はそんな肩書きを軽々と超えてくるんです。
「どくだみの花咲くころ」は、友情と芸術を描いた青年漫画なんですが、その手触りが尋常じゃない。木戸志穂という作家は、独特な作風で知られる人なんですけど、本作ではその個性が最高の形で結実してるんですよ。芸術を題材にした漫画って、ともすれば美しいだけの絵空事になりがちなんですが、この作品は違う。泥臭くて、不器用で、それでも何かを創り出そうともがく人間の姿が、ページの向こうから手を伸ばしてくる。
友情の描き方も特別なんです。綺麗事じゃない。互いに傷つけ合いながら、それでも離れられない関係性。そういう痛みと温もりが同居した距離感を、木戸志穂は恐ろしいほど繊細に描き出すんです。
連載中で既刊4巻。今ならまだ追いつける。でもこの先、物語がどう展開していくのか、想像するだけで胸が高鳴るんですよ。英語版も出版されて海外からも熱視線を浴びているこの作品、日本の読者として先に読まない手はないでしょう。
どくだみの花言葉を知っていますか。調べないで、まず読んでみてください。
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よくある質問
『どくだみの花咲くころ』は全何巻?
現在4巻まで刊行中です。