とめはねっ!』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

書道。地味、渋い、年寄りの趣味――そんなイメージを持つ人間にこそ読ませたい一冊だ。高校の書道部を舞台に、半紙と墨と筆に青春を懸ける少年少女たちの日常を描いた本作は、その「地味」なはずの題材を驚くほど熱く、笑いに満ちた物語へと昇華させている。主人公たちが繰り広げるのは、止め・はね・払いという基本の所作ひとつにも魂を込める、真剣勝負の世界。部活モノとしての熱量と学園コメディとしての軽快さが絶妙に同居し、読み進めるうちに「書道って、こんなに面白かったのか」と気づかされる。

著者・河合克敏といえば『あひるの空』で知られるバスケ漫画の名手だが、本作でもその手腕は健在だ。スポーツ漫画で培った「技術の積み重ねが生む成長の説得力」を、書道という静的な競技にそのまま持ち込み、見事に機能させている。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞したのも頷ける完成度で、ヤングサンデーという青年誌の枠を超え、幅広い層に支持された理由がよくわかる。キャラクターの心情描写は丁寧だが押しつけがましくなく、技術論も初心者に優しい。何より、書道に打ち込む姿がただひたすらに格好いい。

既刊14巻で完結済み。書道経験の有無を問わず、部活に懸けた日々を思い出したい人、あるいは「何かに夢中になる」感覚を再確認したい人にこそ薦めたい作品です。

まだ読んでいないあなたへ

「書道って、スポーツだったんだ」って気づかされる瞬間があるんです。

書道部に入部した高校生たちが、紙と筆だけを武器に、まっすぐ向き合っていく物語。止め、はね、払い。この三つの基本すら、自分の意志で筆に伝えるのがどれだけ難しいか。『とめはねっ!』は、その繊細な戦いを、汗と笑いと青春の熱量で描き切った作品なんです。

この漫画が文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞したのは、書道というテーマを「静かな芸術」として扱わなかったからだと思うんですよ。書く瞬間の緊張、一画ごとに迫られる決断、書き上げた一枚を前にした達成感と悔しさ。それは部活そのもの。スポーツ漫画を数多く手がけてきた河合克敏だからこそ、書道部の「部活感」をここまでリアルに、熱く描けたんでしょう。

登場人物たちは、完璧な字を書くために生まれてきたわけじゃありません。不器用で、悩んで、時には筆を投げ出したくなる。それでも墨をすり、筆を握り直す。その姿が、ただただ眩しいんです。

韓国や台湾でも翻訳されて、書道をテーマにした作品として注目を集めたのも納得で、「書く」という行為の普遍性と尊さが、言葉の壁を越えて届いたんだと思います。

既刊14巻。書道に興味がなくても、部活に打ち込んだ記憶がある人なら、胸が熱くなる一冊です。

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よくある質問

『とめはねっ!』は全何巻?

全14巻で完結済みです。