『とせい〜任侠書房』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
組織を抜けたヤクザが、書店という平穏な商売で再出発を図る。だが任侠の世界に身を置いた男の背中には、容易に消えない過去の影がつきまとう。客との何気ない会話、本を選ぶ静かな時間、そして突如として訪れる古巣からの干渉。書店のカウンター越しに見える日常と、男の内に沈殿した暴力の記憶が、ページをめくるたびに交錯していく……。
原作・KONNO Bin、作画・WATANABE Yasuhiroという青年漫画界の実力派コンビによる本作は、「ヤクザの更生」という題材を、説教臭さや感傷に逃げることなく描き切っています。WATANABE氏の画は、男の表情に宿る葛藤を饒舌に語り、書店という舞台の持つ静謐さと、任侠世界の緊張感を見事に両立させている。更生とは美談ではなく、過去と現在の間で揺れ続ける日々の積み重ねであることを、本作は丁寧に提示します。
Manga Sunday誌にて2018年から2020年まで連載された既刊3巻の本作は、派手な展開よりも人間の内面に焦点を絞った骨太な作品です。任侠ものの枠を借りた、静かで重厚な人間ドラマをお探しなら、この一作を手に取ってみてください。
まだ読んでいないあなたへ
ヤクザが書店を継ぐ。
組の若頭が亡き組長の遺言で継いだのは、縄張りでも資金源でもなく、たった一軒の小さな書店だったんです。任侠の世界で生きてきた男が、レジに立ち、本を並べ、客と向き合う。その姿は滑稽に見えるかもしれない。でも、店を守ろうとする彼の背中には、組長への想いと、失いかけた何かを取り戻そうとする切実さが宿っているんですよ。
原作・紺野万、作画・渡辺保裕。二人が描くのは、拳で解決できない日常の難しさです。万引き、クレーム、本が売れない現実。暴力では守れないものがある。それでも、この男は書店を守り抜こうとする。その不器用さが、むしろ真っ直ぐに胸を打つんです。
任侠ものでもなく、書店ものでもない。これは、人生の折り返し地点で自分の居場所を問い直す、一人の男の物語なんです。組織の論理と、地域に根ざした小さな商いの論理。その狭間で揺れる主人公の葛藤が、ページをめくる手を止めさせない。
既刊3巻。派手な抗争も、劇的な逆転劇もありません。あるのは、静かに積み重なる日常と、そこに滲む人間の体温だけ。でも、その体温こそが、あなたの心をじわじわと温めていくんです。
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よくある質問
『とせい〜任侠書房』は全何巻?
全3巻で完結済みです。