『てんぷる』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
親のいない主人公が、一目惚れした相手を追って寺に転がり込む。そこには彼女を含む複数の女性が修行僧として暮らしており、勘違いと誤解が重なるうち、主人公は半ば放置されるような形で居候生活をスタートさせる。寺という特殊な舞台が、青年漫画らしいエッチなハプニングと日常のおかしみを生み出していく……。
吉岡公威は青年漫画を中心に活躍する作家だが、本作『てんぷる』では寺という閉じた空間と、恋愛未経験の主人公という設定が絶妙に噛み合っている。エッチな要素はあるものの、それが下品に転ばず、コメディの一部として機能するのは作者の筆力によるところが大きい。ハーレムものでありながら、キャラクターそれぞれに修行僧としての役割や日常があり、ただ主人公を取り囲むだけの記号に堕していない。寺での共同生活というスライス・オブ・ライフの側面も丁寧に描かれ、青年読者が求める笑いと色気のバランスを高い水準で保っている。
講談社のComic Daysで2020年から連載中、既刊14巻。寺を舞台にしたラブコメという奇抜な設定に興味を持ったなら、まずは1巻を手に取ってみてください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊14巻。
寺を舞台にしたラブコメって聞いて、何を想像しますか?
主人公は女性に免疫ゼロの青年。彼が足を踏み入れた寺には、美しい尼僧たちが暮らしているんです。しかも彼女たち、主人公のことを「特別な存在」だと勘違いしている。本人は必死で誤解を解こうとするんですが、その言動がことごとく裏目に出て、むしろ好感度が爆上がりしていく。この「善意の空回り」が生み出すすれ違いの連鎖が、もう笑えて笑えて仕方ないんですよ。
吉岡公威が描くのは、ただのハーレム漫画じゃないんです。寺という舞台設定を最大限に活かして、日常と非日常が絶妙に混ざり合った世界を作り上げている。修行シーンと恋愛模様が同居する空気感、これが他の作品にはない独特の魅力なんです。
コメディとしての切れ味も抜群。誤解が誤解を呼ぶ展開は計算し尽くされていて、「そうきたか!」と膝を打つ瞬間が何度もあります。女性経験ゼロの主人公が、純粋さゆえに周囲を翻弄していく構図は、読んでいて爽快感すらある。
14巻まで積み重ねられた関係性の変化も見どころ。最初はただの勘違いコメディだったものが、徐々に本物の感情が芽生えていく過程が丁寧に描かれているんです。キャラクター一人ひとりの心の動きを、作者は決して雑に扱わない。
笑えて、ドキドキして、気づけば次の巻に手が伸びている。そういう漫画です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『てんぷる』は全何巻?
現在14巻まで刊行中です。