てのひらの熱を』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

空手に打ち込む高校生たちの日常を描いた青春ドラマである。主人公は、仲間たちとともに空手の稽古に励みながら、時にぶつかり合い、時に支え合う。そこには派手な必殺技も劇的な試合展開もない。ただ、道場で汗を流し、拳を握り締める日々があるだけだ。だが、その何気ない瞬間にこそ、10代の熱量が宿っている……。

週刊少年マガジンで2015年から2016年まで連載された本作は、空手という題材を通して「友情」と「成長」を描き切った。北野詠一による筆致は、無駄な誇張を排し、むしろ淡々としている。しかしその淡々さが、かえって登場人物たちの息遣いをリアルに伝えてくる。道場で交わされる何気ない会話、稽古後のだるさ、ふとした瞬間に芽生える競争心――そうした細部の積み重ねが、作品全体に確かな手触りを与えているのです。スポーツ漫画でありながら、試合よりも日常に重きを置く構成は、ある種の潔さすら感じさせます。

全3巻という短さながら、読後には確かな余韻が残る一作です。派手さではなく、静かな熱を求める読者にこそ届けたい。

まだ読んでいないあなたへ

全3巻で完結。

なのに、読み終えたら手のひらに熱が残ってるんです。

週刊少年マガジンで2015年から2016年まで連載された、北野詠一の空手漫画です。空手って言うと、型をひたすら反復する厳粛なイメージか、あるいは板を割るパフォーマンス的なイメージを持つ人が多いかもしれません。でもこの作品が描くのは、拳を握りしめる理由なんです。なぜ殴るのか。なぜ強くなりたいのか。その問いに、登場人物たちは不器用に、でも誠実に答えを探していきます。

学園を舞台に、空手を通じて成長する少年たちの姿が、アクションとコメディとドラマのバランスで描かれています。北野詠一の筆は、拳が空を切る瞬間の緊張感も、道場での仲間とのやりとりも、同じ熱量で捉えるんです。試合の描写は迫力がありながら泥臭くて、スポーツ漫画なのに「勝ち負け」だけじゃない何かが、そこには確実にある。

全3巻という短さだからこそ、一つひとつのエピソードに無駄がありません。友情の積み重ね方も、挫折の描き方も、すべてが必然です。マンガ大賞の一次選考に名を連ねたのも納得で、読後には「こんなに短くていいのか」と思わず呟いてしまうほどの充足感があります。

空手を知らなくても大丈夫です。この作品が教えてくれるのは技じゃなくて、拳に込める想いなんですから。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『てのひらの熱を』は全何巻?

全3巻で完結済みです。