『てだれもんら』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
『コミックビーム』で連載中の本作は、料理と庭園を軸にした日常を描く。登場人物たちは、手料理を囲み、庭の手入れを通じて言葉にできない感情を少しずつ確かめ合っていく。ふたりの間には友情とは呼べない何かが静かに育ち、秘密を共有することで結びつきは強まっていく。彼らはどこへ向かおうとしているのか……。
中野シズカは「独特の世界観と緻密な描写」で知られる作家だ。本作も例外ではなく、料理の手つきひとつ、庭の草花の佇まいひとつに至るまで丁寧に描き込まれている。青年誌でありながらBL要素を含むという振り幅の大きさは、ジャンル分けを超えた普遍的な人間関係への関心を示している。食事を作る、庭を整える——日常の所作に宿る親密さを、抑制されたタッチで掬い取る手腕は見事です。連載開始から5年以上が経過し、既刊3巻ながらも朗読劇や原画展といったイベントが開催されるなど、固定ファンを確実に掴んでいる作品と言えるでしょう。
言葉にしない関係性の機微を丁寧に追いたい読者にこそ、手に取ってほしい一作です。
まだ読んでいないあなたへ
月刊コミックビームで連載中、既刊3巻。
この漫画、料理を通して「言えないこと」を描いてるんです。主人公が腕を振るうのは、庭園のある場所。そこで作られる料理と、育てられる植物と、交わされる会話。その全部が、まっすぐには言葉にできない感情を形にしていくんですよ。
中野シズカさんの描く日常は、緻密で静謐なんです。包丁の入れ方一つ、土に触れる手の仕草一つに、人の思いが宿ってる。友情とも違う、恋愛ともまだ名前がつけられない、でも確かにそこにある感情を、料理と庭仕事という「行為」で見せてくれるんです。
BLというジャンルに収まりきらない広がりがあって、スライス・オブ・ライフとしての完成度が異常に高い。何気ない日々の積み重ねが、読み進めるほどに重みを増していくんです。
2019年には朗読劇化もされてるんですよ。声で表現したくなる作品なんです、これ。台詞の間に込められた感情の機微が、それだけ豊かだってことなんです。
言葉にならない感情を、日常の所作で受け止めたい人に。静かに心が震える読書体験を、ぜひ。
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よくある質問
『てだれもんら』は全何巻?
現在3巻まで刊行中です。