ちひろさん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

元風俗嬢という過去を持つ主人公・ちひろは、今は弁当屋で働きながら、静かな日常を送っている。彼女のもとには、かつての同僚や客、近所の住人たちがふらりと訪れ、それぞれの事情を抱えて言葉を交わしていく。ちひろは誰に対しても変わらない距離感で接し、否定も肯定もせず、ただそこにいる。劇的な展開があるわけではない。けれど、その何気ない会話の積み重ねが、誰かの明日をほんの少しだけ変えていく……。

安田弘之は『素晴らしい世界』などで社会の周縁にいる人々を描いてきた作家だ。本作でも、世間が目を背けがちな職業に就いていた女性を主人公に据え、彼女の日常を淡々と描き出している。ですます調の柔らかい語り口と、計算されたコマ割りが生み出す独特の間合いが心地よい。ちひろの表情はほとんど変わらないのに、その微細な変化だけで感情の機微が伝わってくる。Elegance Eveでの連載開始から5年、既刊10巻を重ね、2023年には実写映画化も果たした本作は、もはや現代の女性漫画を語る上で欠かせない一作となりました。

誰もがちひろのような強さを持てるわけではありません。でも、この作品を読むと、少しだけ肩の力が抜けるのです。

まだ読んでいないあなたへ

10巻続いてもなお、淡々と生きる一人の女性を描き続けている漫画があるんです。

「ちひろさん」というタイトルのこの作品、2023年に映画化されるほど多くの人の心を掴んだのには理由があります。派手な展開も劇的な事件もない。ただ、ちひろさんという女性が日常を生きている。それだけなのに、ページをめくる手が止まらなくなるんです。

社会的なテーマを丁寧に描くことで知られる安田弘之が、今度は一人の女性の人生に焦点を当てました。何気ない会話、些細な選択、誰かとの関わり。そういう積み重ねの中で、人はどう変わっていくのか。あるいは変わらないのか。読んでいるうちに、自分自身の生き方を問われているような気持ちになってくるんですよ。

この作品が描くのは、SNSでバズるような華やかな人生じゃありません。でも、読み終えた後に残る余韻の深さは、どんな大作にも負けないんです。ちひろさんの選択に共感する人もいれば、戸惑う人もいるでしょう。でもそれこそが、この漫画の誠実さなんです。

静かに、でも確実に心に響いてくる。そんな作品を求めているなら、ぜひ手に取ってみてください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ちひろさん』は全何巻?

現在10巻まで刊行中です。