『ちくたくぼんぼん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
大正時代、田舎から都会へ出てきた純朴な少女が、いとこの営む時計店でメイドとして働き始める。見慣れぬ機械仕掛けの世界、個性豊かな人々との出会い、そしてゆっくりと積み重なる日常。時計の針が刻むように、少女の心にも変化が訪れる……。
勝田文は『カラオケ行こ!』で見せた確かなキャラクター造形力を、ここでは大正という時代の空気感に溶け込ませています。Chorusに連載されたこの作品は、派手な展開を避け、あくまで日常の機微を丁寧に描く姿勢を貫いた。時計という題材を選んだのも象徴的です。精密な部品の組み合わせで動く時計のように、登場人物たちの小さな感情の変化が積み重なって物語を動かしていく。第4回マンガ大賞受賞は、こうした静かな語り口が持つ強度を証明しました。スローなロマンスというテーマは、現代の速度に疲れた読者にこそ響くものでしょう。
既刊3巻。時代の風景と人の心が、時計の歯車のように噛み合う瞬間を味わってください。
まだ読んでいないあなたへ
マンガ大賞を獲った全3巻の漫画が、なぜか今も古本屋で人の手から手へ渡り続けてるんです。
田舎娘のぼんが大正時代の東京へ出てきて、時計職人のいとこの家で働き始める。ただそれだけの話なんですが、読むと時間の流れ方が変わるんですよ。ぼんが時計の音に耳を澄ませる場面、ねじを巻く手つき、お客さんとのたわいない会話。こういう瞬間がどこまでも丁寧に描かれていて、読んでるこっちまで呼吸が深くなっていく。
コメディと書いてあるけど、笑わせにくる感じじゃないんです。ぼんの天然な言動に周りが振り回されて、その空気がじんわり可笑しい。でもそこには必ず温かさがある。この子がいると場が和むんだなって、読んでるだけで分かるんです。
恋愛要素もあるけど、これが急がない。誰かと誰かが近づいていく気配を、作者は決して焦らず見守ってる。読者も一緒に見守る側に回るんです。ああ、この人たちの時間をもっと見ていたいなって思わせる静かな引力がある。
既刊3巻で完結してるから、週末に一気読みできます。読み終わったあと、あなたの部屋の時計の音が少し違って聞こえるはずですよ。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ちくたくぼんぼん』は全何巻?
全3巻で完結済みです。