ちいさこべえ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

大正時代、江戸の風情を残す東京下町。腕のいい大工の棟梁のもとに、小柄な少年が弟子入りを志願する。名は小林こべえ。だが、その正体は女。家族を失い、男として生きる道を選んだ彼女は、鉋を握り、木と向き合う日々を始める……。

脚本家・山本十郎ともちづき千代子の共作である本作は、『ビッグコミックスピリッツ』に連載され、第24回手塚治虫文化賞短編マンガ部門を受賞した。時代劇の枠に収まらない、人間の再生を描く静謐な物語です。大正という時代のリアリティは、小道具や衣装の描写に宿り、大工仕事の手つきには職人の矜持が滲む。もちづき千代子の繊細な筆致は、こべえの表情ひとつで彼女の覚悟と揺らぎを語らせ、山本十郎の脚本は過剰な説明を排して余白を生む。家族を喪った者が、新たな居場所を手に入れるまでの道程を、大工仕事という具体的な営みに重ね合わせた構成力は見事という他ありません。

既刊4巻。2022年には映画化も果たしました。職人の手仕事が持つ祈りのような静けさを、ぜひページで味わってください。

まだ読んでいないあなたへ

手塚治虫文化賞短編マンガ部門受賞、そして映画化。

大正時代、小さな大工がいるんです。背丈が人より低くて、でもその手が生み出す仕事は誰よりも確かで。この人が鉋を引くとき、木と対話してるんですよ。材料の声を聞いて、その木が一番輝く形を探り当てる。派手な技術じゃない、ただひたすら丁寧で、真摯で、美しい。

もちづき千代子と山本十郎が描くのは、腕一本で生きる職人の日々なんですけど、これが静かに胸を打つんです。大正という時代の空気、家族との距離感、仕事への向き合い方。一コマ一コマに生活の匂いが染み込んでる。

何かを失った人が、もう一度立ち上がろうとする姿を描いてるんですよ。その過程に劇的な展開があるわけじゃない。朝起きて、仕事場へ行って、木を削って。そんな繰り返しの中に、人が再び生きる力を取り戻していく瞬間が刻まれてる。

既刊4巻、読み終えたとき何かが確実に変わってます。この作品が映画化された理由、手塚治虫文化賞を受賞した理由が、一ページ目からわかるはずです。

丁寧に生きることの尊さを、これほど静かに、これほど力強く描いた作品に出会えるのは幸運なんですよ。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ちいさこべえ』は全何巻?

全4巻で完結済みです。