それでも町は廻っている』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

下町の商店街にある一軒のメイド喫茶「シーサイド」。そこでアルバイトをする女子高生・嵐山歩鳥は、メイド服を着てはいるものの接客態度は最悪で、店の経営は常に風前の灯火だ。しかし彼女の周りには、商店街の個性的な住人たち、学校の同級生、謎めいた日常の出来事が絶え間なく押し寄せてくる。平凡なようで決して平凡ではない、下町を舞台にした物語がここにある。

石黒正数は『団地ともお』で子供時代の日常を、本作では思春期の少女と下町の風景を描き出した。コメディでありながら、時にはSF仕立ての謎解きやタイムパラドックス、時には人生の機微に触れるドラマが挿入される。一見バラバラに見えるエピソードが、読み進めるうちに複雑に絡み合い、意外な形で呼応していく構成力は見事です。ヤングキングOURSという青年誌の枠を超え、星雲賞や日本新メディアアート大賞を受賞したのも、その独特な語り口と緻密な構造が評価されたからでしょう。SHAFTによるアニメ化も話題を呼びました。

既刊16巻。メイド喫茶という記号を使いながら、実際に描かれるのは時間と人々の営みです。読み終わった後、あなたの住む町も少しだけ違って見えるかもしれません。

まだ読んでいないあなたへ

既刊16巻、2005年から2016年まで連載された作品なんです。

メイド喫茶を舞台にした漫画なんて掃いて捨てるほどあるのに、この作品だけが星雲賞を獲った。なぜか。答えは単純で、メイド喫茶はただの入口で、本当に描かれているのは「町で生きる人々の、取るに足らない日常が実は奇跡の連続である」という事実だからなんですよ。

主人公の女子高生がバイトするメイド喫茶「シーサイド」は、客が来ない。商店街の片隅で、制服だけメイドで中身は完全に下町の喫茶店。そこを中心に、隣の寿司屋の息子、謎めいた女性教師、変人だらけの同級生たちが織りなす日常が、気づけば壮大なSF仕掛けと化したり、本格ミステリーに発展したり、あるいは何も起きないまま夕暮れを迎えたりする。この振れ幅が、人生そのものなんです。

時系列がシャッフルされた構成も見事で、3巻で描かれた何気ない一言が、10巻で読み返すと全く違う意味を帯びている。伏線というより、人生には後から意味が生まれる瞬間があるという、あの感覚を漫画にしてるんですね。

石黒正数が描くコマは優しいんです。誰も見下さない。変な奴も、不器用な奴も、全員が自分の人生の主人公として、必死に、時に滑稽に、でも確かに生きている。その眼差しが、16巻通して一度もブレない。

日本新メディアアート大賞も獲ってます。SHAFTがアニメ化もした。でも何より、この作品を読み終えたとき、あなたの住む町の見え方が少し変わるんです。いつもの商店街が、急に愛おしくなる。そういう漫画なんですよ。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『それでも町は廻っている』は全何巻?

全16巻で完結済みです。