『そのモガリは熱を知らない』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
病院の霊安室で働く青年が主人公だ。遺体を扱う仕事——いわゆる「モガリ」として、死者と向き合う日々。医療現場の最も静かな場所で、彼は何を見て、何を感じるのか。生と死の境界で紡がれる人間ドラマが、ここにある。
ニコミチヒロは本作でモーニング新人漫画賞を受賞し、デビューから高い評価を得た。医療漫画というジャンルは数多あれど、霊安室という舞台設定は極めて異色です。しかし、本作が描くのは死の重さだけではない。そこには友情があり、成長があり、医療の倫理という普遍的なテーマが静かに流れている。淡々とした日常の中に潜む人間の尊厳を、繊細な筆致で掬い上げる手腕は確かだ。2024年には映画化され、さらに英語版も出版されるなど、国際的な広がりを見せている。モーニング誌が見出したこの才能は、医療漫画の新たな可能性を示したと言えるだろう。
既刊4巻。まだ連載は続いていますが、この静謐な物語にいま触れるべきです。
まだ読んでいないあなたへ
映画化までされたのに、まだ4巻しか出ていない。
それだけ1ページ1ページの密度が凄まじいんです、この漫画。医療漫画って言うと難しそうに聞こえるかもしれませんが、これはまず「友情」の物語なんですよ。ただし、その友情が試される舞台が病院で、選択肢が常に「誰かの命」に直結している。だから一瞬たりとも気が抜けない。
主人公たちは医療の現場で、教科書には載っていない判断を迫られ続けるんです。正解なんてない場面で、それでも誰かを救おうとする。その時に浮かび上がるのが、彼らが本当に大切にしているもの。読んでいるこちらも「自分ならどうする?」って何度も立ち止まらされます。
モーニング新人漫画賞を受賞したデビュー作なのに、もう英語版まで出て海外でも読まれている。新人離れした構成力と、でも新人にしか描けない生々しさが同居しているからだと思うんです。キャラクターの表情一つ一つに嘘がない。
医療現場の倫理って、当事者にならないと想像すらできない領域じゃないですか。でもこの作品を読むと、その重さがリアルに伝わってくる。そして同時に、その重さを分かち合おうとする人間の強さも見えてくるんです。
4巻しかないから、今なら追いつける。でも読み始めたら一気ですよ。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『そのモガリは熱を知らない』は全何巻?
現在4巻まで刊行中です。