『しまなみ誰そ彼〈たそがれ〉』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
広島県尾道市を舞台に、高校生のたすくは転校先で「誰そ彼」と呼ばれる不思議な場所へ迷い込む。そこは、性のあり方に悩む者たちが集う特別な空間だった。ゲイ、トランスジェンダー、無性愛——それぞれ異なる「らしさ」を抱えた高校生たちが、誰にも言えない本音をぶつけ合い、時に傷つけ合いながら、自分自身と向き合っていく……。
鎌谷悠希は『さよならソルシエ』で19世紀末の芸術家たちを描いた作家だが、本作では一転、現代の地方都市を生きる高校生たちに焦点を当てた。LGBTQ+という題材を扱いながら、説教臭さや綺麗事に逃げない。いじめ、カミングアウトの重圧、周囲との軋轢——社会的な不安を抱える若者たちのリアルな葛藤を、丁寧な心理描写で掬い上げていく。青年誌『Hibana』での連載らしく、甘くない現実を突きつけてくる作品です。第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、英語版も刊行されるなど、国内外で高く評価されました。
「普通」から外れることの痛みを知る者も、知らない者も、読むべき一作です。既刊4巻。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。
この一言だけで、どれだけ多くの人の心を揺さぶったか分かるんです。広島・尾道を舞台に、「誰にも言えない」を抱えた高校生たちが、古びた民家に集まる。そこは、ありのままでいられる場所。LGBTという言葉さえ知らなかった者、知っていても受け入れられなかった者、自分が何者なのか分からず立ち尽くす者。彼らは互いの痛みを知りながら、それでも明日を生きようとするんです。
この作品が凄いのは、説教臭さが一切ないこと。誰も正解を押しつけない。ただ、一人ひとりの迷いと葛藤を、これ以上ないほど丁寧に描き切っている。ある生徒が教室で見せる表情と、あの民家で見せる表情が全く違う。その落差に、胸が締めつけられるんです。
「自分らしさ」なんて綺麗事じゃ片づけられない現実がある。家族、友人、学校、社会。四方八方から押し寄せる「普通」という暴力。それでも、たった一つの居場所があれば人は生きていけると、この漫画は教えてくれます。
既刊4巻。一度手に取ってみてください。あなたが当事者でもそうでなくても、間違いなく誰かの痛みが、自分のことのように感じられるはずです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『しまなみ誰そ彼〈たそがれ〉』は全何巻?
全4巻で完結済みです。