『さんすくみ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
家業の重圧と友情、そして恋愛模様が交錯する日常を描いた、絹田村子の異色コメディ。月刊flowersに2010年から2015年まで連載された本作は、スーパーナチュラルな設定を土台に据えながらも、女性たちの関係性を丁寧に紡いでいく。タイトルの「さんすくみ」が示唆する三者の構図が、物語にどんな化学反応をもたらすのか……。
絹田村子といえば、『数字であそぼ。』や『重要参考人探偵』といった作品で独自のキャラクター造形と日常描写に定評のある作家だ。本作でもそのセンスは健在で、コメディとしての軽快さを保ちながら、家業を背負う者たちの葛藤を繊細に掬い取っていく。スーパーナチュラルという要素が物語の装置として機能しつつ、あくまで軸足は登場人物たちの関係性に置かれている。スライス・オブ・ライフとしての質感を損なわず、しかしファンタジックな味付けで読み手を飽きさせない、このバランス感覚が絹田作品の真骨頂といえるでしょう。
既刊10巻、電子書籍でも高評価を得ている本作。女性読者にこそ手に取ってほしい一作です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊10巻、完結済み。
「さんすくみ」というタイトルに込められた意味を知ったとき、あなたはきっと「そうか」と膝を打つはずなんです。この作品、見た目はほんわかコメディなのに、読み進めるほど「三すくみ」の構造が巧妙に効いてくるんですよ。
主人公たちはそれぞれ、家業という逃れられない背景を背負っています。でもそれは重苦しいドラマじゃなくて、むしろその制約があるからこそ生まれる関係性の妙味なんです。友情と恋愛が絡み合う中で、誰かが一歩踏み出せば別の誰かが困る。誰も悪くないのに、誰も自由じゃない。そのもどかしさを、絹田村子は驚くほど軽やかな筆致で描くんです。
月刊flowersで5年間連載された作品だけあって、キャラクターの成長曲線が丁寧なんですよね。最初は「ちょっと変わった日常コメディかな」と思って読み始めたのに、気づけば登場人物ひとりひとりの人生に本気で感情移入してる。そういう読み方をさせてくれる作品です。
「スーパーナチュラル」と聞いて身構える必要はありません。ファンタジー要素は物語を彩るスパイスであって、この作品の本質は「選べない立場に生まれた人間たちの、それでも前を向く姿」なんです。ラストまで読んだとき、タイトルがもう一度、違う意味で胸に迫ってきますよ。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『さんすくみ』は全何巻?
全10巻で完結済みです。