さよなら絶望先生』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

高校教師・糸色望は、極度のネガティブ思考の持ち主だ。生徒たちもまた、それぞれに極端な性格や問題を抱えている。日常のささいな出来事から社会現象まで、あらゆる事象を「絶望」の視点で切り取る教師と生徒たちの学園生活が、毎話エピソード形式で展開される。誰もが心の奥に持つ負の感情を、ここまで徹底的に掘り下げた作品があっただろうか。

久米田康治は『かってに改蔵』で既に風刺とブラックユーモアの才能を遺憾なく発揮していたが、本作ではその技法をさらに洗練させた。週刊少年マガジンという少年誌の枠内で、自殺や引きこもり、社会問題を正面から扱いながら、笑いに昇華させる手腕は見事としか言いようがない。第31回講談社漫画賞少年部門受賞も納得の内容です。各話で取り上げられる題材は時事的でありながら、普遍的な人間の業を突いている。ギャグ漫画でありながら、読後に妙な余韻が残る。それは作者が表層の笑いだけでなく、その奥にある社会の歪みや人間心理の真実を的確に描き出しているからでしょう。

シャフトによるアニメ化、実写映画化と多方面に展開された本作。既刊30巻という大ボリュームながら、どの巻から読んでも楽しめる構成になっています。絶望の向こうに見える希望を、あなたも感じてみてください。

まだ読んでいないあなたへ

絶望した! 今日も社会に、世の中に、この国に絶望した!——これが毎日の挨拶なんです。

主人公は高校教師。名前がまたよくできていて、糸色望(いとしき のぞむ)。縦に並べると「絶望」になるんですよ。こんな洒落の効いた名前を持つ彼が、ことあるごとに首を吊ろうとする。それも本気で死ぬ気があるわけじゃなく、社会の矛盾や理不尽を見つけるたびに「絶望した!」と叫びながら縄を掛けるんです。でも教え子たちはそんな先生に慣れっこで、引きこもりの生徒もいれば、逆に異常なほどポジティブな生徒もいて、みんな何かしらの「極端さ」を抱えている。

この作品、週刊少年マガジンに5年間連載されて全30巻、講談社漫画賞も受賞したんですけど、少年誌に載っていたとは思えないほど容赦ない風刺が詰まってるんです。携帯電話依存、格差社会、マスコミの偏向報道——読んだ当時リアルタイムで起きていた出来事を、ここまで鋭くえぐる漫画は他になかった。笑いながら読んでいるうちに、ふと背筋が凍る瞬間があるんですよね。

シャフトがアニメ化して、映画にもなって、海外でも英語版が出ています。それだけ支持されたのは、このブラックユーモアが普遍的だからなんでしょう。世の中の「言いづらいこと」を、久米田康治が代わりに言ってくれる感覚。毒を笑いに変える技術が、ずば抜けて高いんです。

読んでいて気づくのは、絶望先生も生徒たちも、実は誰もが抱えている「生きづらさ」の象徴だということ。極端に描かれているからこそ、自分の中にある小さな絶望や矛盾が、くっきり見えてくるんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『さよなら絶望先生』は全何巻?

全30巻で完結済みです。