ささめきこと』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

女子高生の村雨純夏は、親友の風間汐に密かな想いを寄せている。しかし汐が恋に求める相手は「可愛い女の子」で、背が高く空手の達者な純夏は、その理想からはかけ離れている。汐の隣で友人として過ごしながら、純夏は自分の気持ちを押し殺し続ける……。

池田乾志が『ComicAlive』で描いた本作は、2000年代後半の百合漫画シーンにおいて独自の立ち位置を築いた作品だ。当時、同性愛をテーマにした少女漫画は抽象的な世界観で描かれることが多かったが、本作は学園を舞台に、空手部の活動やクラス内の人間関係といった具体的なディテールを丁寧に積み重ねた。表現されない感情が静かに蓄積していく様を、焦らずに描く手腕が光る。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞の受賞、そしてアニメ化・実写映画化という展開は、その評価を裏付けている。眼鏡をかけた純夏の表情ひとつにも、言葉にならない感情が宿る。

親友から恋人へ——この困難な距離を縮める物語を、9巻かけてじっくりと見届けてください。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。

アニメ化も映画化もされた、既刊9巻の正統派学園ロマンスです。

親友として隣にいる。でも恋人にはなれない。この距離感のもどかしさを、ここまで丁寧に描いた作品を私は他に知りません。空手の達者な眼鏡の女の子が、親友の女の子に想いを寄せながらも、どうしても言葉にできない。その抑えられた感情が、日常の何気ない仕草や視線の端々から静かに溢れ出してくるんです。

作者の池田乾志さんは繊細な心理描写で知られる方なんですが、この作品では「言わないこと」の表現が本当に巧みで。告白しない理由を長々と語るんじゃなく、二人が並んで歩く距離感、ふとした時の目線の逸らし方、会話の間で全部見せてくれる。だから読んでいて息苦しくなるし、同時にものすごく愛おしくなるんです。

青年誌連載でありながら、決して大人向けに振り切らず、学園生活やクラブ活動を丁寧に描きながら、少女たちの成長を真正面から見つめている。海外でも複数の国で翻訳されているのは、この誠実さが言葉の壁を超えるからだと思うんです。

スローに進む恋だからこそ、一歩ずつの変化が胸に沁みる。友情と恋の境界線で揺れる心を、ここまで解像度高く描ける作家はそういません。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ささめきこと』は全何巻?

全9巻で完結済みです。