『この愛は、異端。』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
死んだ母親との再会を願った青年の前に現れたのは、一人の悪魔だった。契約の代償として差し出したのは、自らの身体と自由。悪魔との同棲生活が始まり、青年は操られるように、境界線上の関係へと引き込まれていく……。
森山えなが「ヤングアニマル嵐」で描いた本作は、成人向け表現と人間ドラマを融合させた意欲作である。悪魔と人間という古典的なモチーフを、守護者と被守護者の関係性に落とし込み、単なる官能描写に留まらない心理的な距離感を描き出している点が特徴です。契約によって結ばれた二者の力関係は、表面的には一方的だ。だが同棲という日常を共有する中で、その境界線は曖昧に揺らぎ始める。既刊3巻という短めの構成ながら、死別の喪失感を抱えた青年の内面と、悪魔という存在が持つ非人間性を対比させることで、関係性の変化に説得力を持たせています。
タブーすれすれの設定を臆さず描く一方で、人間の弱さと依存を冷静に見つめる作家の視線が光る一作です。
まだ読んでいないあなたへ
悪魔と契約した男が、守られる側になる話なんです。
普通、悪魔との契約って「願いを叶える代わりに魂を差し出す」じゃないですか。でもこの作品、契約した男性が悪魔に守られる関係になっていくんですよ。しかも同じ屋根の下で暮らしながら。この設定の逆転が、まず面白い。
森山えなが描くのは、境界線上のギリギリの関係性なんです。悪魔と人間という絶対に相容れないはずの二者が、契約という枠組みの中で距離を詰めていく。守護者と被守護者。主導権を握っているようで握られている男。その曖昧で危うい力関係が、ページをめくる手を止めさせないんですよ。
死別した親の影が物語に落ちているのも見逃せません。この喪失が、なぜ彼が悪魔と契約したのか、なぜこんな関係を受け入れるのかの重みになっている。ただの甘い同棲劇じゃない。この二人の間には、もっと切実な何かが流れてるんです。
「ヤングアニマル嵐」で2015年から2017年まで連載された、既刊3巻。異形のものと人間の境目で揺れる感情を、大人の読者に向けて描き切った作品です。この距離感、一度味わってみてください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『この愛は、異端。』は全何巻?
全3巻で完結済みです。