『ここは今から倫理です。』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
高校の「倫理」教師・高柳は、授業で哲学者たちの思想を語りながら、生徒たちが抱える現実の苦悩に向き合っていく。SNSでの誹謗中傷、親との確執、恋愛の悩み、死への恐怖――教室で展開される倫理の授業が、少しずつ彼らの心を解きほぐしていく。正解のない問いに、教師はどう応えるのか。
天瀬しおりが集英社「グランドジャンププレミアム」で描いたこの作品は、第1回マンガ大賞を受賞し、2022年には映画化も実現した。学園ものでありながら恋愛も部活も描かず、ひたすら「倫理」という科目を通じて人間の内面を掘り下げる構成は異色だ。高柳という教師は説教をしない。カントやニーチェ、ソクラテスの言葉を引きながら、生徒自身が考える余白を残す。その距離感が、教師と生徒という関係性に新しい形を与えている。哲学の引用は決して難解ではなく、むしろ現代の若者が直面する問題に対する補助線として機能する。既刊10巻、一話完結型で読みやすい。
倫理の授業がこれほど切実に響く時代は、そう多くないかもしれません。
まだ読んでいないあなたへ
「いじめられている自分が悪いんですか?」そう問いかける生徒に、この倫理教師は何と答えるのか。
高柳という男が教える「倫理」は、テストのための暗記科目じゃないんです。スマホ依存、親との確執、進路の不安、性の悩み——高校生たちが抱える痛みに、彼は哲学者たちの言葉を手渡します。カントも、ソクラテスも、この教室では生きるための武器になるんですよ。
答えを押しつけない。説教もしない。ただ静かに「考える道具」を差し出す。その姿勢が、第1回マンガ大賞を獲り、映画化までされた理由です。
驚くのは、この先生の描き方なんです。完璧な聖人でも、熱血でもない。どこか影があって、時に冷たくさえ見える。それでも生徒たちは彼の授業に救われていく。その距離感が、妙にリアルで胸に刺さるんです。
1話完結形式だから、どこから読んでも大丈夫。でも通して読むと、高柳という人間の輪郭が少しずつ見えてくる。その積み重ねが、後半でジワジワ効いてきます。
既刊10巻。「倫理」という科目を、こんなに読みたくなる物語にできるなんて思いもしませんでした。正解のない時代に、考えることの大切さを教えてくれる一冊です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ここは今から倫理です。』は全何巻?
全10巻で完結済みです。