『げこの酒道』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
居酒屋で働く下戸の女性が主人公。酒が飲めないにもかかわらず、客の注文や酒の知識を身につけながら、店での日常と人との繋がりを丁寧に描く。カウンター越しに交わされる会話、常連客の人生、そして自分自身の変化。酒の香りと温もりに満ちた日々が、静かに流れていく……。
二宮裕子は『酒と食の物語』『美味しい時間』と、食をテーマにした作品で確かな評価を得てきた作家です。本作でも、その筆致は健在。下戸という設定が巧みで、主人公の目線を通して「酒を飲む側」ではなく「酒を提供する側」の視点から物語が紡がれます。居酒屋という舞台は、人間模様を描くのに最適な場所。客との会話の中で、人生の機微や温かさが自然と浮かび上がってくる構成は、まさにこの作家ならではのものです。Comic Days連載で既刊3巻。
酒が飲めなくても、酒の場には豊かな物語がある。その発見を、ぜひ味わってください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊3巻、まだ止まらない。
二宮裕子が描くのは、酒を飲む「瞬間」なんです。グラスを傾けたとき、喉を通る感触。つまみを口に運んだとき、頬が緩む瞬間。そこに、言葉にならない感情がぽつりと零れ落ちる。この作品が捉えているのは、まさにその一瞬なんですよ。
主人公は「げこ」。下戸じゃなくて、下戸寄りの酒飲み。強くないから、一杯一杯が贅沢で、大事で、だからこそ丁寧に味わう。その姿勢が、読んでいるこっちの呼吸まで変えてしまうんです。ページをめくる速度が、自然とゆっくりになる。
酒の席には、必ず誰かがいます。同僚だったり、友人だったり、ちょっと気になる人だったり。会話の合間に生まれる沈黙、視線の行き先、グラスを置くタイミング。そういう些細な空気の動きが、関係性を語るんです。説明なんてない。ただ、酒を介して人と人が少しずつ近づいていく様が、静かに、でも確かに描かれている。
「酒と食の物語」「美味しい時間」を手がけてきた二宮裕子だからこその、食と酒の解像度。料理の湯気、お酒の色合い、食材の質感。どれも丁寧で、嘘がないんです。
仕事帰り、ちょっと疲れた夜に開いてほしい一冊です。肩の力が抜けて、今日も一日終わったなって思える。そういう作品なんですよ。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『げこの酒道』は全何巻?
現在3巻まで刊行中です。