『けいおん!』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
廃部寸前の軽音楽部に、ひょんなことから入部した平沢唯と仲間たち。楽器経験ゼロ、楽譜も読めない唯が、ティータイムとおしゃべりに明け暮れながら、ゆるゆるとバンド活動に励む日々。特別な事件が起きるわけでもない。ただ放課後の音楽室で、お茶を飲み、ギターを弾き、たわいもない会話を交わす。それだけの時間が、かけがえのないものになっていく……。
「まんがタイムきらら」は数多くの日常系作品を世に送り出してきたが、本作はその中でも際立った存在です。かきふらい初の連載作品でありながら、第1回まんがタイムきらら大賞を受賞し、2009年には京都アニメーションによってアニメ化。社会現象と呼べる規模のヒットを記録した。何が読者を惹きつけたのか。それは「何も起きない」ことの豊かさを、徹底して描き切ったからだ。劇的な展開も、涙を誘う挫折も用意しない。ただ女子高生たちの、ありふれた放課後が続く。だがその何気ない時間の積み重ねこそが、青春そのものであることを、本作は静かに、しかし確信を持って提示する。
既刊3巻。アニメで知った人も、この原作の持つ独特の空気感をぜひ味わってください。
まだ読んでいないあなたへ
軽音楽部に入部した女子高生たちが、楽器を手にして、お茶を飲んで、ただそれだけの日常を送る。
これが既刊3巻で京都アニメーションに選ばれ、アジア各国で放送されるほどの熱狂を生んだ理由を、あなたは知っていますか。
「けいおん!」には派手な展開も、大きな事件も出てきません。あるのは放課後の音楽室で、初心者だらけの軽音部が楽器と格闘し、練習そっちのけでケーキを頬張り、文化祭に向けてちょっとずつ前に進んでいく、そんな何気ない時間だけなんです。でもこの「何もない日常」を、かきふらいは恐ろしいほどの解像度で描き切っている。初めてギターのコードを押さえた時の指の痛み、文化祭前夜の緊張と興奮、仲間と過ごす放課後がいつまでも続くような錯覚。この積み重ねが、読んでいるうちにじわじわと胸に迫ってくるんです。
まんがタイムきらら大賞を受賞したデビュー作でありながら、作者は音楽の描写で一切手を抜いていません。楽器の構え方、音作りの試行錯誤、ライブでの手汗まで。音楽をやったことがある人なら「ああ、これ」と膝を打つはずです。やったことがなくても、彼女たちの不器用な熱意が、読むあなたの心を揺さぶります。
そして気づくんです。これは音楽漫画じゃなくて、かけがえのない時間を一緒に過ごす仲間たちの物語なんだと。楽器が下手でも、練習をサボっても、それでも集まってしまう場所がある幸せ。この作品が世界中で愛された理由は、そこにあるんです。
何もない日常が、こんなにも輝いて見える漫画を、私は他に知りません。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『けいおん!』は全何巻?
現在3巻まで刊行中です。