きのう何食べた?』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢二。40代のゲイカップルが二人で暮らす日々を、淡々と、しかし確かな温度で描く。史朗が作る夕飯のレシピ、スーパーでの買い物、賢二の美容院での仕事、二人の何気ない会話。特別な事件は起きない。ただ、毎日がある。

よしながふみは『西洋骨董洋菓子店』でも日常に潜む豊かさを掬い上げてきた作家だが、本作ではさらに徹底している。モーニング連載という青年誌の土俵で、性的マイノリティの生活を「普通の暮らし」として提示する。これは2007年開始当時、まだ珍しい試みだった。BL漫画の文脈で培われた関係性の機微と、料理漫画としての実用性、そして中年男性の日常というリアリティ。三つの要素が違和感なく溶け合っている。第43回講談社漫画賞と第13回文化庁メディア芸術祭審査委員推薦作品のダブル受賞は、この作品が持つ射程の広さを物語る。

既刊24巻、累計発行部数840万部超。アニメ化、実写映画化を経て、なお連載は続く。毎日ごはんを作り、食べ、眠る。その繰り返しに宿る尊さを、これほど説得力を持って描いた作品を他に知らない。

まだ読んでいないあなたへ

既刊24巻。

2007年から17年以上続く、講談社漫画賞受賞作です。

弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢二。この二人が暮らすアパートで毎晩繰り広げられるのは、レシピ付きの食卓風景なんです。史朗が仕事帰りに買い物をして、キッチンで手際よく晩御飯を作る。賢二がそれを「うまい〜」って頬張る。ただそれだけの日常が、なぜこんなに心に染みるのか。

この作品、実は「ゲイカップルの生活を描いた料理漫画」なんて一言では語れないんですよ。節約上手な史朗が特売の鶏肉で何を作るか悩む場面も、賢二が美容室の人間関係に疲れて帰ってくる日も、年を重ねるごとに増える親の介護の心配も、全部が嘘のない「生きている人の時間」として描かれているんです。二人の関係を周囲に言うか言わないか、パートナーシップ制度をどう考えるか。そういう問いも、声高に叫ぶんじゃなくて、食卓の向かい合わせでぽつりと交わされる会話の中に溶け込んでいる。

よしながふみさんって、こういう「生活の手触り」を描く天才なんです。BL作品でも青年漫画でも、どの作品にも血の通った人間がいる。だから『きのう何食べた?』も、レシピ目当てで読み始めたはずが、気づけば史朗と賢二の老後まで見届けたくなってしまうんですよ。

料理の描写はしっかりレシピとして再現できるレベルで、実際に作っている読者も多いんです。でも本当の魅力は、食べ終わった後の「ごちそうさま」にあるんだと思います。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『きのう何食べた?』は全何巻?

現在24巻まで刊行中です。