『かりん歩』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
家族の日常を、静かな視線で切り取る。柳原望の『かりん歩』は、ありふれた毎日の中にある小さな感情の揺れを丁寧にすくい上げる作品だ。Comic Flapperで2018年から2020年まで連載され、既刊4巻。派手な事件も劇的な展開もない。ただそこに、家族がいる。
柳原望が本作で見せるのは、スライス・オブ・ライフというジャンルの本質だろう。日常系と呼ばれる作品は数多くあるが、多くは「癒し」や「ほのぼの」といった記号的な雰囲気に寄りかかりがちです。しかし本作は違う。家族という関係性の中で、言葉にならない想いがどう伝わり、どう伝わらないか。その機微を、過剰な説明を排して描いている。成長というテーマも、劇的な変化ではなく、気づけば少しずつ変わっていく距離感として表現される。青年誌らしい落ち着いたトーンで、読者もまた自分の家族を思い出すかもしれません。
既刊4巻で完結したこの物語は、一気読みに最適な分量です。静かな余韻を残す作品を探しているなら、手に取ってみてください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊4巻、完結。
家族の話なんです。でも、よくある「絆を確かめ合う感動物語」じゃない。もっと不器用で、もっと生々しい。この作品が描くのは、誰かを大切にしたいのに、どう接していいか分からない。そんな人たちの、手探りの日々なんです。
主人公は小学生の女の子。父親と二人暮らし。母親はいません。朝ごはんも、洗濯も、掃除も、全部自分でやる。父親は優しいけれど、どこか遠い。会話は続かない。でも嫌いなわけじゃない。ただ、どう距離を詰めたらいいのか、二人とも分かっていないんです。
この漫画のすごさは、そういう「言葉にならない関係」を、セリフじゃなくて空気で見せるところ。食卓の間、玄関での立ち止まり、ちょっとした視線のズレ。それだけで、二人が抱えている気持ちが痛いほど伝わってくる。派手な展開なんて何もない。でも、1ページ1ページが胸に刺さるんです。
日常系と呼ぶには重すぎて、ヒューマンドラマと呼ぶには静かすぎる。でもだからこそ、読んだ後に残るものがある。誰かと一緒にいるって、こんなにも難しくて、こんなにも尊いことなんだって、この作品は教えてくれるんです。
全4巻で完結しています。一気に読んでください。きっと、大切な人との距離を測り直したくなりますから。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『かりん歩』は全何巻?
全4巻で完結済みです。