かさねと昴』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

アラフォー独身のグラフィックデザイナー・昴は、職場では地味で目立たない存在だ。だが彼には誰にも言えない秘密がある。それは休日、女装して街を歩くこと。ある日、同僚の先輩デザイナー・かさねに偶然その姿を見られてしまう。驚愕する昴だったが、かさねは意外にも理解を示し、二人は休日を共に過ごすようになる。大人の男女が、趣味を通じて少しずつ距離を縮めていく……。

山田金鉄が描くのは、性別を越境する趣味を持つ大人の恋愛だ。Comic Days掲載の本作は、センセーショナルなテーマを扱いながら、決して奇をてらわない。昴の女装は性的嗜好でも自己表現でもなく、あくまで個人の趣味として淡々と描かれる。職場での抑制された関係性と、休日の開放感が織りなす緩急が心地よい。第1回マンガ大賞を受賞したのは、その丁寧な距離感の描写が評価されたからだろう。かさねの視線を通して、昴という人間の多面性が浮かび上がる構成も巧みです。若者の恋愛ではなく、人生経験を積んだ大人同士の、静かで確かな接近を描く。

既刊5巻。オフィスを舞台にした大人のラブストーリーとして、青年誌らしい落ち着いた筆致が光ります。

まだ読んでいないあなたへ

既刊5巻。

たった5巻で、大人の恋愛漫画の最高峰を見せつけた作品なんです。

主人公は30代の会社員男性。彼には誰にも言えない趣味がある。それは女装。休日、部屋で一人、女性の服を身にまとう時間だけが、彼の本当の息抜きなんです。でもある日、その秘密を職場の同僚女性に見られてしまう。普通ならここで関係は終わるはずでした。

ところが彼女は、驚くほど自然にその秘密を受け入れるんです。そして二人の間に生まれるのは、恋愛とも友情とも違う、名前のつけられない関係。お互いの「隠している部分」を知った大人同士が、少しずつ距離を縮めていく過程が、恐ろしいほど繊細に描かれています。

この作品の凄みは、女装を単なる設定として消費しないところなんですよ。主人公が女性の服を着る理由、その時の心の動き、周囲の目への恐れ。全てが丁寧に、そして真摯に描写されている。読んでいると、これは特殊な趣味の話じゃなくて、誰もが抱える「本当の自分を隠して生きる苦しさ」の話なんだと気づかされます。

会社のデスク、居酒屋、休日の部屋。どこにでもある日常の風景なのに、二人が交わす言葉の一つ一つに、計り知れない重みがある。恋に落ちる瞬間なんて、派手な告白シーンじゃなくて、ほんの些細な仕草や視線の変化で伝わってくるんです。

第1回マンガ大賞受賞作。この賞が何を評価したのか、1巻を開けばすぐにわかります。大人になって忘れかけていた、誰かに本当の自分を見せる勇気を思い出させてくれる漫画です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『かさねと昴』は全何巻?

全5巻で完結済みです。