おはようおかえり』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

東京で働く28歳の会社員・佐知子は、結婚を前提に付き合っていた恋人に突然別れを告げられる。傷心のまま実家に戻った彼女を待っていたのは、かつて自分が家を出て以来、ひとりで暮らしてきた父の姿だった。父と娘、ふたりきりの生活が始まる。ぎこちない朝の挨拶。夕食の献立をめぐる小さなやりとり。何気ない会話の端々に浮かぶ、互いへの遠慮と気遣い。血を分けた家族でありながら、どこか他人のような距離感は、はたして縮まるのだろうか……。

鳥飼茜の作風は、劇的な事件を配置するのではなく、日常の襞に潜む感情の機微をすくい上げることにあります。本作も例外ではなく、父娘の同居という設定を通じて、家族とは何か、大人になるとはどういうことかを問いかけていく。モーニング・ツーという青年誌の読者層にこそ響く、等身大の人間ドラマです。佐知子の揺れ動く心情は、恋愛の傷よりもむしろ、自分の立ち位置を見失った不安として描かれ、父との関係を通じて少しずつ輪郭を取り戻していきます。鳥飼茜が得意とする、言葉にならない感情を表情やしぐさで伝える演出が、ページの隅々まで行き届いている作品です。

既刊5巻。家族との距離を測りかねている人にこそ、手に取ってほしい一作です。

まだ読んでいないあなたへ

結婚が、こんなにも孤独なものだとは思わなかった。

鳥飼茜が『モーニング・ツー』で描いた全5巻の物語は、恋愛の先にある「結婚生活」の、誰も教えてくれなかった本当の姿なんです。キラキラした新婚時代が終わって、毎日が繰り返しになって、それでも二人は同じ家で暮らし続ける。その日常の中で、どうしようもなくすれ違う瞬間があって、相手の知らない顔を見つけてしまう瞬間があって、でも朝は「おはよう」と言って夜は「おかえり」と言う。そのありふれた挨拶の中に、どれだけの感情が詰まっているか。

この作品がすごいのは、夫婦のどちらか一方に肩入れさせないところなんです。妻の側から見れば夫が理解してくれない。夫の側から見れば妻が変わってしまった。読んでいると、時には妻に共感し、時には夫の言い分も分かる。そうやって揺れ動くうちに、結婚って、愛してるって、家族になるって何なのか、読者自身が問われていくんです。

「幸せな結婚」を描く作品は山ほどある。でもこの作品は、幸せとか不幸とか、そんな単純な言葉では括れない「関係性」そのものを、驚くほど繊細に切り取っているんですよ。

既刊5巻。決して長くない。でもこの分量の中に、10年分の結婚生活よりも濃密な時間が詰まっています。結婚している人も、これからする人も、予定のない人も、誰かと暮らすことの本質が、この作品には描かれているんです。

読み終えた後、あなたは誰かに「おかえり」と言いたくなるはずです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『おはようおかえり』は全何巻?

全5巻で完結済みです。