おじさまと猫』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

ペットショップのガラスケースに一匹だけ売れ残った猫がいた。片目を傷に覆われた風変わりな見た目ゆえ、訪れた客は皆、隣のケージを覗いてゆく。そこへ現れたのが、初老の紳士。彼は躊躇なくこの猫を選び、「ふくまる」と名付け、ともに暮らし始める……。

桜井海はSNSでの活動から商業連載へ駒を進めた作家だが、この『おじさまと猫』で第1回ミヤコミ賞の大賞を獲得している。月刊少年ガンガンという少年誌の枠を軽々と越え、実写映画化とアニメ化を果たした事実が、本作の訴求力を証明している。孤独な者同士が互いを必要とする構図は普遍的だが、桜井の手にかかると、その過程が過剰な感傷に溺れることなく、静かなユーモアと温度を帯びる。猫の視点で綴られる心の声が物語にリズムを生み、読者は気づけば日常の何気ない仕草に意味を見出すようになるでしょう。国内170万部、英語版も北米で展開されるこの作品は、ジャンルを問わず届く普遍性を持っています。

既刊16巻。一話ごとに積み重なる小さな幸福が、読後にじわりと効いてくる作品です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊16巻、累計170万部超え。

ペットショップの片隅で、誰にも選ばれず売れ残った不細工な猫と、音楽家として名声を得ても心に大きな空洞を抱えたまま生きてきた初老の紳士が出会うんです。この猫、目がちょっとつり上がっていて、他の可愛い子猫たちと並ぶと「売れない理由」が一目で分かってしまう。でも、おじさまは迷わずこの子を家に連れて帰るんですよ。

猫を飼ったことがない人間が、どうやって猫の気持ちを理解しようと試行錯誤するのか。猫の方も、初めて「自分を選んでくれた人間」にどう応えようとするのか。その一つ一つの仕草が、笑えて、切なくて、胸がぎゅっとなるんです。

おじさまは立派な家に住んで、社会的には成功している。でもずっと、本当の意味で「誰かに必要とされる」経験をしてこなかった。この猫が来てから、朝起きる理由が生まれ、帰宅を心待ちにする存在ができ、笑顔が増えていく。猫の方も、初めて「ここが自分の居場所だ」と思えるようになっていく。

月刊少年ガンガン連載なのに、読んでいるのは大人ばかり。ミヤコミ賞大賞、Next Manga Awards2位、実写映画化、アニメ化と評価され続けているのは、この作品が「孤独」と「繋がり」という普遍的なテーマを、嘘のない筆致で描いているからなんです。派手な展開は一切ない。ただ、おじさまと猫が一緒に過ごす日常があるだけ。それなのに、読むたびに目頭が熱くなる。

誰かと暮らすって、こういうことだったんだと思い出させてくれる作品です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『おじさまと猫』は全何巻?

現在16巻まで刊行中です。