『うらみちお兄さん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
子供向け体操番組「ママンとトゥギャザー」の体操のお兄さん、表田裏道。画面の中では爽やかな笑顔で子供たちに体操を教えているが、カメラが回っていないところでは無表情に戻り、人生の虚無を吐露する31歳独身だ。歌のお兄さん、着ぐるみの中の人、若手ディレクター——番組を支えるスタッフたちもまた、それぞれの闇を抱えながら撮影現場に立っている。大人たちの本音と建前が交錯する楽屋裏で、今日も収録は続く……。
久世岳が「comic POOL」で連載を開始した本作は、第3回次にくるマンガ大賞Webマンガ部門で第1位を獲得し、2021年にはアニメ化も果たした。教育番組の裏側という着眼点の鋭さもさることながら、この作品が優れているのは、登場人物たちの葛藤を「悲惨」ではなく「可笑しみ」として描き切っている点だ。理想と現実のギャップ、年齢を重ねることへの焦燥、仕事への複雑な感情——誰もが多かれ少なかれ抱えているそれらを、ブラックユーモアという濾過装置を通すことで、笑いながら共感できる距離感に昇華している。説教臭さは一切なく、ただ淡々と「大人の日常」が繰り広げられる。
既刊11巻、まだまだ連載は続いています。表の顔と裏の本音、あなたもきっと心当たりがあるはずです。
まだ読んでいないあなたへ
「おねえさん、大人になるってどういうこと?」って聞かれたらどう答えます?
子ども向け体操番組の「お兄さん」が、カメラが回っていないときに見せる顔を描いた作品なんです。撮影中は笑顔で「みんな元気かな〜!」って言ってるのに、カットがかかった瞬間に人生の重さを背負った31歳の男の顔に戻る。この落差が、笑えるのに笑えないんですよ。
久世岳さんが「comic POOL」で連載を始めたこの作品、第3回次にくるマンガ大賞のWebマンガ部門で1位を獲ってるんですけど、納得なんです。だって「夢を持て」って言われて育った世代が、夢を売る側に立ったときに何を思うのか、これほど容赦なく描いた作品ってないですから。
教育番組の現場で働く大人たちのやりとりが、リアルすぎて背筋が寒くなるんです。きらびやかな子ども番組の裏で、スタッフは人間関係に疲れ、将来に不安を抱き、それでも翌日にはまた笑顔を作る。この「笑顔の製造現場」を覗き見る背徳感と共感が同時に押し寄せてくるんですよ。
2021年にアニメ化もされて、台湾でも翻訳されてる作品です。既刊11巻、まだ連載中。社会に出てから何年か経った人ほど、ページをめくる手が止まらなくなる作品だと思います。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『うらみちお兄さん』は全何巻?
現在11巻まで刊行中です。