うどんの国の金色毛鞠』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

東京でウェブデザイナーとして働く俵宗太は、父の訃報を受けて故郷の香川へ帰省する。実家のうどん屋を畳む手続きに追われる中、彼は店の釜の中で眠る不思議な子供を見つけた。人の姿をしているが、時折タヌキの姿に変わるこの子供——ポコと名付けられた彼を、宗太は成り行きで面倒を見ることに……。

本作は第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した篠丸のどかの代表作です。うどん県として知られる香川を舞台に、人間と化けダヌキの疑似親子関係を軸としながら、故郷との再会、家業の記憶、地方で暮らすことの意味を丁寧に描いています。ファンタジー要素は最小限に抑えられ、むしろポコという存在を通じて、宗太が自分の来し方を見つめ直す過程こそが物語の核となる。讃岐うどんの文化や香川の風景が作品全体に温かな手触りを与え、どこか懐かしい空気感を生み出している点も見逃せません。Comic @ Bunchという青年誌らしい落ち着いたトーンで、派手な展開に頼らず読者の感情を静かに揺さぶる手腕は確かなものです。

2016年のアニメ化、2017年の映画化と、メディア展開が続いたのも納得の完成度。既刊12巻、丁寧に紡がれた物語を追う価値があります。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

東京でウェブデザイナーをしていた男が、父親の訃報で故郷の香川県に帰ってきたんです。実家はうどん屋。閉店したその店で、人間の子どもに化けた小さなタヌキと出会ってしまうんですよ。

このタヌキが、もう反則的にかわいい。「うろん、うろん」ってうどんをねだる姿に、気づけば主人公も読者も骨抜きです。でもこれ、ただの癒し系動物漫画じゃないんです。

故郷を捨てて東京へ出た男が、小さな命を育てるうちに、自分が何を置いてきたのか思い知らされていく。錆びついたうどん作りの道具、父親と交わせなかった言葉、子どものころ当たり前だった風景の尊さ。タヌキの無邪気さが、逆に主人公の心の澱を浮き彫りにするんです。

香川のうどん文化の描写も本気です。職人の手つき、麺の艶、出汁の香り。読んでいるとお腹が空くのは当然として、「食べ物を大切にする」ってこういうことかと、胸がじんとくる場面が何度もあるんですよ。

タヌキを育てながら父の店を継ぐのか、東京に戻るのか。揺れ続ける主人公の姿が、どこか自分の人生と重なって見えてくる。全12巻、一気読み推奨です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『うどんの国の金色毛鞠』は全何巻?

全12巻で完結済みです。