『うたかたダイアログ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
高校生の女の子たちが、アルバイト先で繰り広げる何気ない日常。同僚同士の距離感、ちょっとした気遣い、笑いと気恥ずかしさが同居する会話。『うたかたダイアログ』は、特別な事件が起こるわけでもない、それでも確かに心が動く瞬間を丁寧にすくい取る。稲井カオルが描くのは、バイト仲間という微妙な関係性の中で揺れ動く少女たちの感情だ。
「ザ花とゆめ」で2017年から2019年にかけて連載されたこの作品は、稲井カオルらしい温かみのある筆致が光る一作です。同僚という、友達ほど近くなく、他人ほど遠くもない距離感の中で、キャラクターたちはそれぞれの個性をぶつけ合い、時に共鳴する。コメディの要素が強いながらも、ロマンスの萌芽やスライス・オブ・ライフの静謐さが絶妙に配合されている。何より、アルバイトという舞台設定が秀逸だ。学校でも家庭でもない第三の場所で、少女たちは少しだけ大人びた自分と出会う。その移ろいやすい感情を、稲井は「うたかた」という言葉に託したのでしょう。
既刊3巻。短い連載期間ながら、確かな読後感を残す作品です。バイト先の空気感、同僚との何気ないやりとりに心当たりがあるなら、ぜひ手に取ってみてください。
まだ読んでいないあなたへ
バイト先の店長が、27歳なのに少女漫画みたいな恋愛観を持ってるんです。
高校生の主人公がアルバイトする日常を描いた作品なんですが、この店長との掛け合いが本当に絶妙で。年上なのに恋愛経験ゼロで、高校生の自分に恋バナを相談してくるんですよ。普通は逆でしょって突っ込みたくなるこの関係性が、読んでいてクスッと笑えるんです。
でも単なるコメディじゃないんです。バイト仲間それぞれが抱えてる「普通」のモヤモヤ、誰にも言えない小さな悩み、そういうものが会話の端々から滲み出てくる。レジ打ちの合間、休憩室でのたわいない雑談、閉店作業をしながらの何気ないやりとり。そんな「うたかた」のような一瞬一瞬に、確かに心が動く瞬間があるんです。
稲井カオルさんの描く登場人物たちは、誰一人として記号的じゃないんですよ。みんな少しずつズレてて、少しずつ不器用で、だからこそリアルに感じられる。
全3巻で完結するこの作品、バイト帰りの夜道を歩きながら「今日もいろいろあったな」ってふと思い出すような、そんな読後感が待ってます。派手な展開はないけれど、確かに心に残る何かがある。それがこの作品の魅力なんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『うたかたダイアログ』は全何巻?
全3巻で完結済みです。