『うごかし屋』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
日常の「動かない」を「動かす」ために奔走する、特殊な便利屋の物語。主人公が請け負うのは、重い家具の配置換えから人間関係のもつれまで、依頼者が自力では「うごかせない」あらゆる事態。一見地味な仕事の裏側には、生活の知恵と人間観察が詰まっている。
吉崎清夢は『日常の知恵袋』で培った、実用的な情報を物語に落とし込む手腕に定評がある作家だ。本作でも、家具の移動ひとつとっても力任せではなく、てこの原理や滑らせる工夫を丁寧に描写する。ビッグコミックオリジナル連載らしい青年向けのトーンでありながら、読後に「これ、実生活で使えるな」と思わせる実用性が同居している点が秀逸です。問題解決の過程で浮かび上がる依頼者たちの人間模様も、説教臭さを排した自然な筆致で描かれる。
英語圏やフランス語圏でも翻訳され、生活改善への関心が高い読者から支持を集めているのも納得の出来だ。既刊4巻、淡々と積み重ねられる「うごかす」営みに、あなたも立ち会ってみてはいかがでしょうか。
まだ読んでいないあなたへ
人が動かない。
これが、令和の日本で最も深刻な問題なんです。
夫が家事をしない、部下が指示通りに動かない、親が老いを認めない。私たちは毎日、誰かに「動いてほしい」と願いながら、結局うまくいかずに疲弊している。そんな現代人の悩みに、ある一つの職業が静かに光を当てるんです。
その名も「うごかし屋」。依頼を受けて、動かない人を動かす。ただし、強制も説得もしない。この職業の核心は、相手が自分から動きたくなる状況を、緻密に設計することなんですよ。
吉崎清夢が描くのは、派手なドラマではありません。誰もが抱える小さな行き詰まりと、それを解きほぐす繊細な人間観察です。なぜその人は動かないのか。何が心のブレーキになっているのか。一見単純に見える「動かない」という現象の裏に、どれほど複雑な感情と事情が絡み合っているか。それを丁寧に、驚くほど解像度高く描き出していくんです。
読み終えたとき、あなたは気づくはずです。動かないのは相手だけじゃない。自分自身も、何かから目を背けて止まっていたことに。
既刊4巻、連載中。日常の中に埋もれた知恵を掘り起こす作家が、今度は「人を動かす技術」という最も実用的で、最も人間的なテーマに挑んでいます。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『うごかし屋』は全何巻?
現在4巻まで刊行中です。