いやはや熱海くん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

熱海くんは、自分が自分であることに戸惑っている。高校生活を送る彼の日常は、平穏なようでいて、内側に抱えた違和感が静かに波打っている。周囲の視線、友人との会話、何気ない学校行事——その全てが、彼にとっては自分自身と向き合う契機になる。自己認識とアイデンティティをめぐる問いは、誰もが通る道のようでいて、熱海くんにとっては特別な重みを持つ。そんな彼の揺れる心を、この作品は丁寧に掬い取っていく……。

田沼麻耶はLGBTQ+をテーマにした作品を多く手がけてきた作家で、本作も社会的な問題を正面から扱いながら、説教臭さとは無縁の自然な筆致で読ませる。掲載誌「Harta」らしい静謐な空気感の中で、熱海くんの内面が繊細に描かれていきます。第1回夜ふかしマンガ特別賞を受賞したことからも分かるように、読者の心に深く残る作品として評価されている。LGBTQ+コミュニティからの支持が厚いのは、当事者の声を丁寧にすくい上げた結果でしょう。派手な展開はないが、だからこそ、熱海くんの小さな変化が胸に響きます。

自分とは何か。その問いに、この作品は急いで答えを出そうとしない。ゆっくりと、でも確実に、熱海くんと一緒に歩いていける物語です。

まだ読んでいないあなたへ

第1回夜ふかしマンガ大賞受賞作。

深夜に読み始めたら、止まらなくなるんです。

田沼麻耶が描くのは、誰かに言えない気持ちを抱えたまま学園生活を送る日々。自分が何者なのか、なぜこんなふうに感じてしまうのか、答えの出ない問いを胸に、それでも朝は来て教室に座る。そんな等身大の揺らぎを、この作品は驚くほど繊細に掬い取るんです。

ページをめくるたびに、胸の奥がざわつく感覚があります。恋愛の話なのに、恋愛だけでは語り切れない何かがある。自己認識とアイデンティティという、誰もが一度は立ち止まるテーマを、説教臭さゼロで、ただ静かに、でも確実に心の深いところまで届けてくるんです。

読後、世界の見え方が少しだけ変わる。そういう体験を、この作品はさせてくれます。

既刊4巻、連載中。LGBTQ+コミュニティから強い支持を得ているのは、この作品が誰かの心に寄り添い、言葉にならなかった感情に輪郭を与えているからなんですよね。Hartaで連載中の本作、あなたにも手に取ってほしいんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『いやはや熱海くん』は全何巻?

現在4巻まで刊行中です。