『いぬやしき』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
定年を間近に控えた冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は、ある日公園で突然の事故に巻き込まれる。目覚めた彼の身体は、謎の存在によって機械へと作り変えられていた。人間としての外見を保ちながら、圧倒的な力を手にした犬屋敷。だが、同じ事故で同じ力を得た少年がいた……。
奥浩哉は『GANTZ』で圧倒的な画力と容赦ない暴力描写によって青年漫画の新境地を切り拓いた作家だが、本作はその作風を継承しつつ、主人公の設定を大きく転換させた意欲作だ。老いた男が主人公という設定は青年誌では異例で、家族からも疎まれ、社会からも必要とされない58歳の男が突如として神にも等しい力を手にする。対照的に、同じ力を得た少年は破滅的な方向へ傾倒していく。善悪の基準が揺らぐ展開は、単純な勧善懲悪を拒絶する。
既刊10巻で完結した本作は、2017年にMAPPAによってアニメ化され、2018年には実写映画も公開された。映画版は第36回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でグランプリ・ゴールデンレイヴン賞を受賞している。老いと力、人間性の境界を問う物語を、今こそ読むべきです。
まだ読んでいないあなたへ
全10巻で完結。
58歳の冴えないサラリーマンが、ある夜を境に機械の身体を持つことになるんです。
『GANTZ』の奥浩哉が描くこの作品、タイトルだけ見ると優しい話を想像するかもしれませんが、まったく違います。主人公の犬屋敷壱郎は会社で空気扱いされ、家族からも邪魔者のように思われている初老の男性。そんな彼が突然、人間を超えた力を手にしたとき、何をするのか。この問いかけが物語の核心なんです。
恐ろしいのは、同じ夜に同じ力を得たもう一人の存在です。こちらは高校生。二人とも人間ではなくなった。同じ境遇、同じ能力。なのに選ぶ道が真逆なんですよ。片や人を救おうとし、片や——ここから先は言えませんが、あまりにも容赦がない。
奥浩哉は人間の本質を描くのが上手い作家ですが、この作品では「年齢」という要素が効いています。若さと老い。承認欲求と諦め。絶望の形が違うから、力の使い方も変わる。その対比が読む者の胸をえぐってくるんです。
全10巻という長さも絶妙で、無駄な引き延ばしは一切ありません。アニメ化も実写映画化もされ、実写版は第36回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しています。
人間が人間でなくなったとき、何が残るのか。この作品はその答えを、あなたに突きつけてきます。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『いぬやしき』は全何巻?
全10巻で完結済みです。