『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
2011年3月11日、福島第一原子力発電所で起きた事故。その後、現場で働く作業員たちの日常を、著者自身の実体験に基づいて描いたルポルタージュ漫画である。防護服に身を包み、線量計を携えながら、瓦礫の撤去や除染作業に従事する日々。メディアが伝えない「1F(いちえふ)」の内側では、何が行われているのか。
モーニング誌で連載され、第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した本作は、漫画というフィクションの形式でありながら、その内容は徹底したノンフィクションです。作者の竜田一人(滝田和男)は実際に福島第一原発の作業員として働いた経験を持ち、現場で見聞きした事実だけを淡々と描く。過度な政治的主張も、センセーショナルな演出もない。ただそこにあるのは、労働者の目線から捉えた「現場」の真実だけだ。防護服の着脱手順、線量管理の実態、休憩所での会話——細部まで記録された描写は、原発事故という出来事を、抽象的な社会問題ではなく、具体的な労働の場として読者に提示します。
既刊3巻。報道では語られなかった福島第一原発の日常が、ここにあります。
まだ読んでいないあなたへ
作者は元作業員なんです。
福島第一原発の事故現場で、実際に働いていた人が描いた漫画。ニュースで見た「あの場所」に、毎日通って働いている人たちがいる。彼らは何を着て、どう動いて、休憩時間に何を話しているのか。その一つひとつが、テレビでは絶対に映らない角度から描かれているんです。
これは告発でも英雄譚でもありません。淡々と、しかし確かな筆致で、現場の「普通」が記録されている。防護服を着る手順、線量計の音、作業後の除染、そして同僚たちとの何気ない会話。報道では「作業員」とひとくくりにされる人たちが、ここでは一人ひとり違う顔を持って立ち現れてくるんです。
第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、海外でも翻訳されました。これは「貴重な証言」として評価されたということですが、同時に、一冊の漫画として圧倒的に面白いということでもあるんです。ページをめくるたび、自分が知らなかった現実の厚みに気づかされる。
既刊3巻。誰かが現場で見て、感じて、記憶していてくれたから、この記録は存在しています。読み終えたとき、あなたの中の「福島第一原発」という言葉の重みが、確実に変わっているはずです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』は全何巻?
全3巻で完結済みです。