いちえふ 福島第一原子力発電所』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

東日本大震災から二年。福島第一原発の廃炉作業現場に、著者自身が作業員として足を踏み入れる。防護服に身を包み、線量計を首から下げ、汚染水タンクの増設作業や放射線管理区域の清掃に従事する日々。そこで目にしたのは、報道では伝わらない現場の「普通」だった。作業員たちは休憩時間に弁当を食べ、雑談し、ときに笑い、ときに愚痴をこぼす。放射線量を気にしながらも、淡々と仕事をこなす。この作品は、その「普通」を、誇張も矮小化もせず、ただ記録する。

竜田一人は実際に福島第一原発で働いた経験を持つ作業員である。だからこそ描けるリアリティがここにある。防護服の着脱手順、線量管理の実際、現場の動線、作業員同士の会話——すべてが体験に裏打ちされている。ですます調の淡々とした語り口は、センセーショナリズムとは無縁だ。「モーニング」誌上で連載され、MANGA OPEN大賞を受賞したこの作品は、原発事故を扱いながら、イデオロギーの領域に踏み込まない。ただ、そこにあった労働と日常を、丁寧に、誠実に描く。英語版をはじめ、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、アルゼンチン、台湾でも翻訳出版され、世界中の読者に読まれている理由は、この「誠実さ」にあるのだろう。

既刊3巻。あの現場で何が起きていたのか、作業員たちは何を見て、何を感じていたのか。その答えがここにあります。

まだ読んでいないあなたへ

著者は本当に、福島第一原発で働いていたんです。

2011年の事故後、誰かが現場で汗を流さなければならない。テレビに映るのは防護服の集団と白い建屋だけ。でも、あの中で何が起きているのか、どんな人たちがどんな思いで作業しているのか、私たちは何も知らなかった。竜田一人は自分の目で見たこと、自分の手で触れたこと、自分の耳で聞いたことだけを、淡々と描いていくんです。

放射線量計を持って現場に入る朝。休憩所で食べる昼飯。作業服を脱ぐ手順。同僚との他愛ない会話。派手なドラマも、声高な主張もない。ただ、そこに「ある」ものを、嘘なく記録する。この静かさが、逆に胸に迫ってくるんですよ。

報道では語られない現場の空気を、当事者が描いたルポルタージュ漫画。既刊3巻。これは、美談でも告発でもありません。誰かの日常を、私たちが知るための作品なんです。

フランス、イタリア、ドイツ、台湾……世界中で翻訳されている理由は、この「嘘のなさ」にあります。現場にいた人間だけが描ける、本物の記録を読んでください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『いちえふ 福島第一原子力発電所』は全何巻?

全3巻で完結済みです。