『あとかたの街』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
昭和二十年、夏。東京の下町で暮らす少女たちの日々を、空襲の影が次第に濃くなる中で描いた作品である。戦時下の暮らしを淡々と、しかし確かな温度で綴る。焼夷弾が降り注ぐ前の、ありふれた日常がそこにある。
小沢ゆきが『Be Love』で二〇〇四年から連載した本作は、いわゆる「戦争漫画」とは一線を画します。戦場も、軍国主義への批判も、直接的には描かれない。描かれるのは、朝ご飯を作り、学校へ行き、友達と笑い合う、そんな何気ない風景です。だからこそ、それが失われる予感が痛い。第一回マンガ大賞を受賞し、二〇〇六年には映画化もされた実績が、この作品の静かな強度を物語っている。戦争を「非日常」としてではなく、日常の延長線上に置いた視点が、読者に深い余韻を残すのです。
既刊五巻。失われる前の、かけがえのない時間がここにあります。
まだ読んでいないあなたへ
全5巻で完結。
でも、読み終わったあと、何日も胸に残り続けるんです。
戦争の「あと」を生きる人たちの物語なんですよ。爆撃が終わって、瓦礫の街で、それでも朝が来て、洗濯物を干して、ご飯を作って、笑おうとする。派手な展開はないかもしれません。でもページをめくる手が、自然と慎重になっていくんです。ここに描かれているのは、教科書には載らない「日常」だから。
失った人を思いながら、それでも明日に向かって歩く人たち。その背中の、なんと強くて、なんと痛々しいことか。小沢ゆきさんの筆致は静かです。声高に何かを叫ぶわけじゃない。けれど、コマの隅々まで息づいている「生きる」ことへの眼差しが、読んでいるこちらの呼吸まで変えてしまうんです。
第1回マンガ大賞受賞、そして映画化。評価の理由は読めばわかります。戦争を扱った作品なのに、読後感は希望なんです。絶望じゃない。人間って、こんなふうに強くなれるんだって、思わせてくれる。
Be Loveに連載されていた作品で、女性読者を意識して描かれているけれど、性別も年齢も関係ありません。誰もが心のどこかで抱えている「喪失」と「再生」の物語だから。
たった5巻です。でも、あなたの本棚に、ずっと置いておきたくなる作品なんですよ。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『あとかたの街』は全何巻?
全5巻で完結済みです。