『あせとせっけん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
リーラン化粧品に勤める名取香太郎は、同僚の八重島麻子に密かに惹かれていた。理由は彼女の「汗の匂い」。一方、多汗症に悩む麻子は、自分の体臭を気にして人との距離を取り続けてきた。ある日、名取が石鹸開発の担当となり、麻子の汗を「サンプル」として協力を求めたことから、二人の関係は思わぬ方向へ動き出す。匂いフェチの男と、匂いにコンプレックスを抱える女。この歪な組み合わせが、やがて不器用な恋へと変わっていく……。
山田金鉄は「こどもつくる本」など、性や身体にまつわるタブーを軽妙に描いてきた作家だが、本作では「匂い」という更に踏み込んだ題材を選んだ。しかし描かれるのは倒錯ではなく、コンプレックスを抱えた大人同士が互いを受け入れていく過程だ。麻子の自己肯定感の低さ、名取の不器用な誠実さ。二人の関係は焦らず、少しずつ信頼を重ねていく。第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、2021年には実写映画化もされた。職場恋愛ものとしては異色の設定ながら、リアルな大人の恋愛譚として支持を集めた理由は、この地に足のついた描写にあるのです。
既刊11巻。Morning誌が送り出した、誰にも言えないフェティシズムと、誰もが抱える劣等感を真正面から描いた傑作です。
まだ読んでいないあなたへ
実写映画化、文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。
汗が多い体質に悩む27歳のOLが、商品企画部の先輩に「いい匂いだ」と言われたところから、全てが動き出すんです。彼女は自分の汗の臭いに長年コンプレックスを抱えていて、周りに気づかれないようにケアを重ねてきた。なのに、その先輩は本気で、本当に心から「いい匂い」だと感じている。この、常識的にはありえないはずの出会いから始まる恋愛を、山田金鉄は驚くほど誠実に、そして切実に描くんですよ。
「どうして私なんかを」という気持ちと、「この人は嘘をついていない」という確信が入り混じる。相手の匂いに惹かれるという感覚を、決して笑いものにせず、一つの真剣な恋愛感情として扱っているから、読んでいて胸が詰まるんです。大人同士の、不器用で、でも本気の恋なんですよね。
職場という逃げ場のない空間で、少しずつ距離が縮まっていく緊張感。自分に自信が持てない人間が、誰かに必要とされる実感を得ていく過程の、あのリアルな手触り。コメディとして笑える瞬間もありながら、根底には「ありのままの自分を受け入れてもらえる」という普遍的な渇望が流れているんです。
既刊11巻。海外でも翻訳され、韓国・台湾・フランスの読者にも支持されている作品です。恋愛ものとして読んでも、一人の女性が自己肯定感を取り戻していく物語として読んでも、どちらでも深く刺さる。こういう作品、そうそう出会えないんですよ。
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よくある質問
『あせとせっけん』は全何巻?
全11巻で完結済みです。