『あくたの死に際』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
文学に憧れながらも、自らの才能に絶望した青年が主人公だ。書くことへの情熱と、書けない現実との狭間で、彼は日常を送る。周囲の人間関係は少しずつ変化し、彼自身の内面もまた揺れ動いていく。精神的な葛藤を抱えながら、彼はどこへ向かうのか……。
竹谷真理子は、デビュー作『夜の帳の中で』で既に高い評価を得ていた作家である。本作『あくたの死に際』は第1回裏サンデー漫画大賞を受賞し、裏サンデーという舞台で連載中だ。文学志望者の挫折と葛藤を描くという題材は、決して珍しくはない。だが本作の優れた点は、その描き方の誠実さにある。主人公の苦悩を安易にドラマチックに盛り上げることなく、淡々とした日常の中に滲ませていく。読者は気づけば、彼の視線を通して世界を見ている。スライス・オブ・ライフという枠組みの中で、これほど静かに、しかし確実に心を揺さぶる作品は稀です。
既刊4巻。英語版も出版され、海外でも読まれている。文学と挫折を真正面から見つめたい方には、強く薦めたい一作です。
まだ読んでいないあなたへ
裏サンデー漫画大賞受賞作。
既刊4巻。
文学に人生を賭けた人間が、自分の才能の限界を知ったとき、何が起きるのか。この作品は、そのどうしようもない瞬間を、逃げずに、誤魔化さずに、ただ見つめ続けるんです。
主人公は文学の世界に身を置く人物。書くことに、読むことに、言葉そのものに全てを注いできた。でも、努力だけではどうにもならない壁がある。才能の差を突きつけられたとき、積み上げてきたものが音を立てて崩れていく感覚を、この漫画は容赦なく描き出します。
竹谷真理子はデビュー作『夜の帳の中で』で高い評価を得た作家ですが、この作品ではさらに踏み込んでいる。精神的な葛藤を、説明的なセリフに頼らず、表情の変化や沈黙の重さで伝えてくるんです。読んでいると、ページをめくる手が震えるような場面がある。それは派手な展開があるからじゃない。人間の内側で何かが壊れていく音が、確かに聞こえてくるからなんです。
文学という舞台を借りながら、実は誰もが抱える「自分の限界との向き合い方」を突きつけてくる。夢を追いかけることの美しさだけじゃなく、諦めることの痛みも、その先にある人間関係の変化も、全部込みで描いている。
英語版が海外展開されているのも納得です。言葉の壁を越えて、人間の根源的な苦しみは伝わる。既刊4巻、連載中。今、読むべき青年漫画がここにあります。
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よくある質問
『あくたの死に際』は全何巻?
現在4巻まで刊行中です。