あかね噺』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

落語家を志す少女・朱音あかねが、師匠の門を叩き、話芸の道に挑む物語である。週刊少年ジャンプで2019年から連載され、既刊20巻。原作・末永裕樹、作画・毛呂高正のタッグによる本格落語漫画で、第66回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した。少年誌で「落語」を正面から描く——。

少年誌において、落語という題材は決して定番とは言えない。だが本作は、その特異性を武器に変えている。師匠との稽古、高座での緊張、古典落語の噺の解釈。伝統芸能の世界を丁寧に描きながら、少女の成長譚として読ませる構成が見事だ。末永と毛呂のコンビは、落語の「間」や「表情」を漫画として的確に翻訳し、話芸の魅力を視覚化することに成功している。ですます調とだ/である調が自然に混ざり合う話運びは、落語そのもののリズムを思わせる。師弟関係を軸に据えた物語は、ジャンプの王道である「修行と成長」の系譜に連なりながら、異色の輝きを放っている。

落語に触れたことがない読者にこそ、手に取ってほしい一作です。

まだ読んでいないあなたへ

週刊少年ジャンプで「落語」、それも師匠に破門された少女が主人公の漫画が20巻も続いてるんです。

なぜか。答えは単純で、めちゃくちゃ面白いからなんですよ。落語なんて聞いたこともない人が読んでも、高座に上がって噺を語るシーンで鳥肌が立つ。主人公の朱音が扇子を開いて「えー」と声を出した瞬間、ページから音が聞こえてくるような錯覚に陥るんです。

これ、バトル漫画の必殺技シーンと構造が同じなんですよね。修行して、悩んで、師匠や仲間と向き合って、そして高座という舞台で勝負する。ただし武器は言葉と間と表情だけ。相手を倒すんじゃなく、客席を笑わせて泣かせて、噺の世界に引き込む。その緊張感とカタルシスが、ジャンプ漫画として完璧に成立してるんです。

朱音が師匠に破門された理由、そこから這い上がろうとする執念、落語界の厳しい上下関係の中で見せる成長。一つ一つのエピソードが丁寧で、読後に胸が熱くなる。「芸」を極めようとする人間の物語って、こんなにも普遍的に響くものなんだと教えてくれる作品なんですよ。

小学館漫画賞を受賞したのも納得です。騙されたと思って1巻だけ読んでみてください。続きが気になって仕方なくなりますから。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『あかね噺』は全何巻?

現在20巻まで刊行中です。