『WOMBS』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
人類が異星への入植を進める時代。地球外惑星ヒュームでは、先住生物との熾烈な戦闘が続いている。この星で戦うのは、特殊な妊娠処置を施された女性兵士たち――体内に人工子宮を持ち、テレポート能力を得た彼女たちは、生命と引き換えに最前線へ送り込まれる。主人公もまた、その一人として戦場に立つ。生殖機能を犠牲にし、戦うために「母体」を利用される彼女たちの闘いとは……。
白井弓子は本作でIKKI誌上に鮮烈なデビューを果たし、第13回手塚治虫文化賞新人賞を受賞した。SFというジャンルの枠組みを借りながら、実際に描かれるのは戦争が人間の尊厳をどこまで削り取るかという残酷な問いです。妊娠という生命の営みを兵器として転用する設定は、ただのギミックではない。女性の身体を資源として消費する構造が、戦争という極限状況で何を露呈するのか。白井は静謐な画面作りの中に、その問いを丁寧に積み上げていく。英語版も刊行され、国外でも評価を得たのは、この普遍的なテーマ性ゆえでしょう。
既刊5巻。戦争SFの傑作として、今なお色褪せない作品です。
まだ読んでいないあなたへ
手塚治虫文化賞を受賞した、全5巻のSF戦争漫画です。
舞台は異星での植民戦争。主人公は女性兵士なんですが、ここで描かれるのは華やかな戦闘シーンでも美化された英雄譚でもないんです。白井弓子が描くのは、転送装置で戦場と後方を行き来する兵士たちの、あまりにも生々しい日常なんですよ。
朝、誰かの死体を片付けて、昼には敵を撃ち、夕方には平和な街に戻って夕飯を食べる。この往復が、人間の心を少しずつ削っていく過程を、この作者は容赦なく描き出すんです。戦場の緊張と日常の弛緩、その境界が曖昧になっていく感覚が、ページをめくるたび胸に迫ってきます。
主人公の正直さが、この作品の核なんです。綺麗事を言わない。強がらない。ただ目の前の任務をこなし、仲間の死を受け止め、それでも生き続ける。その姿に、戦争というものの本質が静かに、しかし確実に浮かび上がってくるんですよ。
青年誌「IKKI」で連載された本作は、日本だけでなく海外でも評価され英語版も出版されています。エイリアンとの戦争を描きながら、これほど人間の内面に迫る作品は他にないと断言できます。
5巻という長さも絶妙なんです。読後、あなたは「戦争」という言葉の重さを、今までとは違う角度から感じることになるはずです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『WOMBS』は全何巻?
全5巻で完結済みです。