『Sunny 第 1 集』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
舞台は「星の子の家」と呼ばれる養護施設。そこで暮らす子どもたちの傍らには、いつも一台の日産サニー1200が停まっている。エンジンはかからない。動かないこの車は、子どもたちにとって秘密基地であり、逃げ場であり、夢を見る場所だった……。
『鉄コン筋クリート』『ピンポン』で少年たちの孤独と輝きを描いてきた松本大洋が、月刊IKKIで2010年から2015年まで連載した全6巻の作品である。これまでの作品が持っていた疾走感とは対照的に、ここでは時間が穏やかに、しかし確実に流れていく。養護施設という舞台設定は重くなりがちだが、松本は子どもたちの日常を、説明も糾弾もせず、ただ丁寧に見つめる。何気ない会話、些細な諍い、ふとした笑い。サニーの車内で過ごす時間が、彼らにとってどれほど大切か、言葉ではなく絵が語る。第61回小学館漫画賞、第20回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞し、海外でも高く評価されたのは、この静かな強度ゆえだろう。
既刊6巻。一気に読むのではなく、一冊ずつ、ゆっくりと手に取ってほしい作品です。
まだ読んでいないあなたへ
松本大洋が、養護施設の子どもたちを描くんです。
『ピンポン』『鉄コン筋クリート』の作家が、今度は誰も守ってくれない場所で育つ子どもたちの日常に向き合った。舞台は「星の子学園」。親元を離れて暮らす子どもたちが、施設の庭に置かれた一台のボロいサニー(日産の初代サニー)を「宇宙船」にして遊ぶんです。
このサニー、もう走りません。でも子どもたちにとっては、どこへでも行ける魔法の乗り物。ハンドルを握って、行きたい場所を想像する。それだけで、今いる場所から少しだけ自由になれる。松本大洋は、この動かない車を通して、子どもたちが抱える寂しさと、それでも懸命に生きる姿を描き出します。
優しいだけの物語じゃないんですよ。養護施設という現実を、美化もせず、悲劇にも仕立てない。ただそこで暮らす子どもたちの、笑いも涙も怒りも諦めも、全部そのまま受け止めて描いている。松本大洋にしか描けない、線の一本一本に体温がある画がね、子どもたちの小さな希望を、痛いほど鮮やかに映し出すんです。
小学館漫画賞と文化庁メディア芸術祭を受賞し、アメリカでも高く評価された傑作。全6巻、一気に読んでください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『Sunny 第 1 集』は全何巻?
全6巻で完結済みです。