SCATTER』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

舞台は現代の東京。そこで交錯するのは、それぞれに欠落を抱えた男女の姿だ。性的嗜好、承認欲求、孤独——表層的な人間関係の下に潜む本音が、ある出会いを契機に露わになっていく。彼らは互いを求め、傷つけ合い、それでも何かを探し続ける。救いのない関係性の先に、何が待っているのか。

荒井英樹がComic Beamで2000年から2003年にかけて発表した本作は、第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した。人間の内面を容赦なく抉り出すその手法は、青年誌の枠を超えた評価を得ています。性をモチーフにしながらも、描かれているのは単なる肉体的な欲望ではない。承認されたい、理解されたい、埋められない空白を埋めたいという、誰もが抱える根源的な渇望だ。登場人物たちの関係は歪で、時に目を背けたくなるほど生々しいが、そこには確かに「人間」がいる。表現の過激さではなく、心理描写の精緻さこそが本作の核です。

既刊8巻。人間の暗部を直視する覚悟がある読者にこそ、手に取ってほしい一作です。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。

この賞が『SCATTER』に与えられた事実が、すべてを物語っているんです。2000年代初頭、『Comic Beam』という青年誌で連載されたこの作品は、全8巻という決して長くない物語の中に、人間の内側に潜む言葉にできない衝動を、ここまで容赦なく描き出した漫画は他にないと言えるほどの強度を持っています。

荒井英樹が描くのは、表層的な人間関係ではありません。誰もが心の奥底に抱えている、けれど日常では決して表に出さない欲望や執着、そして自分でも理解できない感情の渦。それらが絡み合い、ぶつかり合い、時に破綻していく様を、圧倒的な画力と構成力で突きつけてくるんです。

読んでいて心地よい作品ではないかもしれません。でもページをめくる手が止まらない。なぜなら、この作品が描いているのは他人事ではなく、私たち自身の内面に確かに存在する、目を背けたくなるような真実だから。

『ピンポン』で知られる作家が、まったく異なる角度から人間を見つめた問題作。青年誌という舞台で、ここまで踏み込んだ表現が許されていた時代の、貴重な記録でもあります。

全8巻。一気に読むことをお勧めします。読後、あなたの中の何かが確実に揺さぶられるはずです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『SCATTER』は全何巻?

全8巻で完結済みです。