『MOON』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
バレエに人生を捧げた少女が視力を失う。夢を断たれた彼女の前に現れたのは、一人の青年ダンサーだった。光を失った世界で、身体は新たな表現を求め始める。踊ることへの渇望は消えない。ならば、闇の中で踊ればいい——。
曽田正人は『Subaru』で既にバレエ漫画の金字塔を打ち立てていたが、本作はその前日譚という位置づけでありながら、全く異なる切り口を提示した。視覚を失った主人公が「見えないまま踊る」という設定は、身体表現を描く上で最も困難なテーマの一つです。しかし曽田は、その制約をむしろ武器に変えてみせる。暗闇の中で研ぎ澄まされる身体感覚、音と空気の流れだけを頼りに空間を把握する描写は、読者に「踊り」を視覚以外の感覚で捉えさせる試みでもある。ビッグコミックスピリッツという青年誌の枠組みの中で、障害と才能、喪失と再生というテーマを正面から描き切った点が、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞という評価に繋がったのでしょう。
既刊9巻、2015年には映画化もされた本作は、単なる「感動もの」では終わりません。読んでください。
まだ読んでいないあなたへ
9巻で完結した物語が、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を獲ったんです。
視覚を失った少女が、バレエダンサーとして舞台に立つまでを描いた作品。普通なら「感動的な挑戦物語」で済ませるところを、この漫画は全く違う次元で勝負してるんですよ。見えないことで研ぎ澄まされる身体感覚、音と触覚だけで空間を把握する緊張、パートナーの息遣いから読み取る次の動き——そういう「見えない世界で踊る」リアリティを、ページの中に叩き込んでくる。
著者の曽田正人は『Subaru』で既にバレエ漫画の金字塔を打ち立てた人で、本作はその前日譚。でも予備知識なんて要りません。この作品単体で、一人の人間が絶望の底から這い上がり、自分の身体と向き合い、誰かと息を合わせることの意味を掴んでいく過程が、圧倒的な画力で描かれてます。
読み終えたとき、あなたは「見える」ことの意味を問い直すことになる。そして目を閉じて、音だけで世界を感じてみたくなるはずです。
既刊9巻。映画化もされた傑作を、まだ読んでない人は今すぐ手に取ってください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『MOON』は全何巻?
全9巻で完結済みです。