KAPPEI』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

河童の着ぐるみを被った中年男が、東京の片隅で奇妙な日常を送る。主人公カッペイは、かつて何者かであったはずの自分を捨て、河童として生きることを選んだ。コンビニでバイトをし、銭湯に通い、行きずりの人々と言葉を交わす。彼の周囲には、同じように社会の隙間で息をする人間たちが集まってくる……。

若杉公徳は『エンジェル伝説』で不良漫画の文法を笑いに転化させた作家だが、本作ではコメディの外皮を纏いながら、もっと静かな領域へ踏み込んでいます。河童の着ぐるみという設定は、一見すると奇をてらったギャグに見えるでしょう。しかし読み進めるうちに、この異形の姿こそが、現代社会で「普通」であることの息苦しさから逃れるための、切実な選択だったことが見えてくる。ヤングアニマル連載作品らしい毒と優しさが同居した筆致で、居場所を失った者たちの肖像が淡々と描かれます。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、2015年には映画化もされた本作は、既刊6巻という短さの中に、ずっしりとした読後感を残す作品です。

笑いの奥に潜む痛みを、ぜひ確かめてください。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

この一行が全てを物語っているんです。『エンジェル伝説』の若杉公徳が、笑いの奥に本気で人生を描いた全6巻の傑作なんですよ。

主人公は社会に適応できない男。でもこれ、ただのダメ人間コメディじゃないんです。私たちが見て見ぬふりをしている「普通に生きることの難しさ」を、容赦なく、でも愛情たっぷりに描いてる。笑えるのに胸が痛くなる。そういう漫画です。

若杉公徳の真骨頂は、不器用な人間を決して馬鹿にしないところ。この作品でも、主人公の葛藤を徹底的に寄り添って描くんです。ページをめくるたび「わかる」って声が出そうになる。そして気づくんです、これは他人事じゃないって。

2015年に映画化されるほど評価された作品が、なぜか今でも隠れた名作のまま。でもそれは逆にチャンスなんですよ。誰にも邪魔されずに、この濃密な6巻と向き合えるんですから。

読み終わったとき、あなたの「普通」の定義が少し変わってます。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『KAPPEI』は全何巻?

全6巻で完結済みです。