『J⇔M ジェイエム』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
極道の男とごく普通の女子高生が、ある日突然、身体を入れ替わってしまう。組の仕事をこなさなければならない女子高生、高校生活を送らなければならないヤクザ。互いの人生に放り込まれた二人は、戸惑いながらも相手の立場を演じ続けるうちに、それぞれが抱える闇と向き合っていくことになる。入れ替わった身体は、果たして元に戻るのか……。
『ヒナまつり』で超能力少女とヤクザの奇妙な同居生活を描いた大武政夫が、今度は「入れ替わり」という王道モチーフに挑んだ。とはいえ、ここには甘いロマンスもドタバタコメディもない。あるのは、暴力と日常が隣り合う世界で生きる者たちのリアルだ。裏社会に生きる男の孤独、ありふれた学生生活の中に潜む葛藤。互いの人生を強制的に生きることで浮かび上がるのは、本人すら気づいていなかった心の傷である。大武作品特有のシュールな間と乾いたユーモアは健在だが、本作では笑いの奥に確かな人間ドラマが横たわる。Harta Alternativeという誌面も相まって、既存のジャンル枠に収まらない独特の読後感を残す作品に仕上がっている。
入れ替わりという設定の可能性を、ここまで真摯に掘り下げた作品は稀です。既刊6巻、この先どこへ向かうのか、目が離せません。
まだ読んでいないあなたへ
『ヒナまつり』の大武政夫が、またやってくれたんです。
タイトルの「J⇔M」。この矢印が全てを物語っています。ある日突然、男と女が入れ替わる。ただそれだけの設定なのに、大武政夫が描くとこうなるのか、と唸らされる作品なんですよ。
この作者の真骨頂は、突拍子もない設定を日常に放り込んだときに生まれる「人間の本質」を掬い取る眼差しです。『ヒナまつり』でもそうでしたよね。超能力少女という非日常が、むしろ人間臭いドラマを浮き彫りにした。今回は性別という、誰もが持つアイデンティティが土台から揺さぶられる。しかも舞台は闇社会。入れ替わった二人が、お互いの世界で生きるしかない状況に放り込まれるんです。
アクションあり、笑いあり、そして胸に刺さるドラマあり。コメディとシリアスの塩梅が絶妙で、笑った次のページで息を呑む。この振り幅こそ大武政夫なんですよ。友情と家族、そして成長。入れ替わりという装置を通して、自分とは何か、他者とは何かを問いかけてくる。
既刊6巻、連載中。今から追いかけるには最高のタイミングです。『ヒナまつり』が好きだった人も、まだ読んでいない人も、この作者の新たな挑戦を見届けてください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『J⇔M ジェイエム』は全何巻?
現在6巻まで刊行中です。