『IPPO』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
主人公は、かつて親しかった人物との再会を機に、封じ込めてきた過去と向き合うことになる。日常に潜む小さな亀裂、言葉にできなかった感情、時間が解決したように見えて何も解決していなかった関係性。Est Emが描くのは、派手な事件ではなく、誰もが抱える「あの頃」の残骸だ。
フランス出身の作家が日本の青年誌で連載し、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した本作は、国境を越えて評価される普遍性を持っています。スライス・オブ・ライフというジャンルは、ともすれば「何も起きない日常」に終始しがちですが、Est Emの筆致は違う。人間関係の機微を捉える観察眼が鋭く、過去が現在にどう影を落とすかを、静謐な画面の中に濃密に織り込んでいます。会話の間、視線の交錯、ふとした仕草。それらが積み重なって、読者の胸に何かが刺さる瞬間を作り出す。既刊5巻という短さも、無駄を削ぎ落とした構成の証です。
英語・フランス語をはじめ多言語に翻訳され、海外でも支持を集める本作。日常に潜む痛みを直視できる覚悟があるなら、手に取る価値があります。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。
フランス出身の漫画家Est Emが描く、過去と再会の物語なんです。青年向けのドラマ作品として『Jump Kai』で連載されていたこの漫画、既刊5巻という短さの中に、人の心の奥底に沈んでいたものが浮かび上がってくる瞬間が詰まっています。
どうして今、あの人と向き合わなければならないのか。どうして忘れたはずの記憶が、こんなにも鮮明に蘇ってくるのか。再会という出来事が、登場人物たちの日常を静かに、しかし確実に揺さぶっていくんです。派手な展開はありません。でも、ページをめくるたびに「ああ、こういう感覚、自分にもある」と気づかされる。そういう作品なんですよ。
Est Emの独特な画風が、この空気感を完璧に表現しています。言葉にならない感情、視線の交わし方、間の取り方。日本の漫画とは少し違う、でも確かに心に響く描き方で、海外でも多言語に翻訳されて読まれているのが頷けます。
人間関係の機微を丁寧にすくい取った、5巻で完結する濃密な時間。読み終えたあと、自分の過去にそっと目を向けたくなる、そんな作品です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『IPPO』は全何巻?
全5巻で完結済みです。