『BADON』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
過去の過ちを抱えた者たちが、静かに人生の再スタートを切ろうとする。それぞれが背負った傷、失った時間、取り戻せない何か。日常の些細な出来事の積み重ねの中で、彼らは少しずつ前に進んでいく……。
オノ・ナツメといえば、『ACCA13区監察課』で見せた緻密な世界設計と人間描写の妙が記憶に新しい。本作『BADON』は、そのオノが「Big Gangan」に連載した全9巻の青年向けドラマだ。派手な展開はない。だが、静謐な画面の中に流れる時間の質が違う。再生と友情というテーマを、説教臭さや感傷に逃げることなく、淡々とした筆致で描ききった点に、作家の成熟が表れている。登場人物たちの表情、会話の間、何気ない仕草。そこに滲む過去の重みを、オノは過剰な演出なしに見せてくれる。
これは「償い」の物語でもある。答えの出ない問いを抱えたまま、それでも歩き続ける人々の姿が、ここにあります。
まだ読んでいないあなたへ
既刊9巻。
『ACCA13区監察課』のオノ・ナツメが描く、これは償いの物語なんです。
過去に何かをしてしまった人間が、その重さを抱えながら今を生きるってどういうことか。答えを出さずに逃げることもできる。なかったことにして日常に紛れることもできる。でもこの作品の登場人物たちは、そうしないんですよ。自分が何をしたのか、相手に何を残したのか、向き合おうとする。その姿勢が、ページをめくる手を止めさせません。
オノ・ナツメ作品を読んだことがある方なら、あの独特の空気感はご存知でしょう。静かなんだけど、人と人との距離の取り方が絶妙で、セリフにならない感情がコマの隅々まで満ちている。『BADON』でもそれは健在で、むしろ「再生」というテーマと掛け合わさることで、もっと深いところまで届いてくるんです。
友情って言葉では簡単だけど、傷つけた相手と傷つけられた側が、また同じ空気を吸えるようになるまでには、途方もない時間と覚悟がいる。この作品はその過程を、嘘なく描いているんですよね。だから読後に残るのは、安易な感動じゃなくて、人間への信頼なんです。
スライス・オブ・ライフというジャンルですが、日常の断片を切り取っているだけじゃない。その断片一つひとつに、生きることの重さと軽やかさが同居している。そういう作品です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『BADON』は全何巻?
全9巻で完結済みです。