10DANCE』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

社交ダンスの世界には「10種目を踊りこなす」という究極の領域がある。スタンダード5種目の王者・鈴木と、ラテン5種目の覇者・杉田。互いの領域を侵さぬまま頂点に立つ二人が、ある日「10ダンス」制覇を目指して手を組むことになる。だが、まるで正反対の身体言語を操る彼らは、技術指導のたびに衝突を繰り返す。鈴木の端正なフレームは杉田の自由な躍動を許さず、杉田の本能的なリズムは鈴木の理論を嘲笑う。そんな反発の中で、二人の身体が触れ合う時間だけが、やがて別の意味を帯び始める……。

ヤンマガWebという青年誌で連載されながら、BL要素を前面に押し出した本作は、2019年「このBLがやばい!」で第1位を獲得した。競技という具体的な目標と、感情の揺らぎを丁寧に描く筆致が、ジャンルの枠を超えた支持を集めている。井上佐藤の筆は、ダンスフロアでの緊張感を一切妥協せず描写する。足の角度、重心の移動、視線の先——技術的ディテールの積み重ねが、二人の関係性を雄弁に語る仕掛けだ。練習シーンの一コマ一コマに、言葉にならない感情が宿っている。

既刊8巻、そして2025年にはNetflix映画が控えるこの作品。ライバル関係から始まる物語が、どこへ着地するのか。その答えを見届けるまで、読者は踊り続けることになるでしょう。

まだ読んでいないあなたへ

競技ダンス界の頂点に立つ二人の男が、互いの領域に踏み込んだ瞬間から、すべてが狂い始めるんです。

スタンダード種目の王者・鈴木、ラテン種目の絶対者・杉本。世界選手権を目指す彼らが「10種目すべてを踊れる完璧なダンサー」を目指して組んだパートナーシップは、プライドと身体感覚のぶつかり合いでした。自分の型を崩せない、相手のリードを受け入れられない。でもその反発の中で、二人の身体は確実に同調し始める。トレーニングを重ねるほどに、ステップを合わせるほどに、気づいてしまうんです。この違和感の正体が何なのかを。

競技者としての矜持と、男同士という現実。勝つために必要なのは技術だけじゃない。相手の重心を感じ取り、呼吸を読み、身体を預け合う信頼。その距離がゼロになった時、ダンスフロアの上で起きるのは、もはや競技の枠に収まらない何かなんです。

これ、BLという括りで語るには惜しい作品なんですよ。二人の変化は驚くほどゆっくりで、だからこそリアル。ライバルだった男たちが、パートナーになり、そして――その先を、焦らず丁寧に描いていく。競技ダンスという身体表現を通して、人間の感情がどう動くのか。既刊8巻、2025年Netflix映画化決定。

本気で踊る男たちの、本気の物語です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『10DANCE』は全何巻?

現在8巻まで刊行中です。