100万円の女たち』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

売れない小説家の道間慎のもとに、ある日突然五人の女が押しかけてくる。彼女たちはそれぞれ月10万円ずつ家賃を払い、道間の家で共同生活を始める。条件はただひとつ、互いに過去を詮索しないこと。女たちは誰一人として素性を明かさず、道間もまた彼女たちがなぜここにいるのかを問わない。奇妙な距離感を保ちながら、六人の日常が静かに回り始める……。

青野春秋の前作『俺はまだ本気出してないだけ』が脱力系の笑いで読者を掴んだのに対し、本作は一転して心理戦の様相を帯びる。五人の女たちが各々の事情を隠したまま同じ屋根の下で暮らすという設定は、表面上は穏やかでも、水面下では疑念と探り合いが渦巻いている。道間の小説家という職業設定も巧みです。彼は観察者であり、同時に観察される側でもある。女たちの些細な言動から過去を推理し、読者もまた彼と一緒に謎を追う構造になっている。ビッグコミックスピリッツ連載という舞台で、青野はハーレムものの皮を被せながら、人間の秘密と孤独を掘り下げました。第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の受賞も納得の、静謐な緊張感が全4巻を貫きます。

誰もが隠し事を抱えて生きている。この作品はそのことを、笑いではなく沈黙で描き切っています。

まだ読んでいないあなたへ

5人の女性が、突然あなたの家に住み始めたら。

しかも毎月10万円ずつ家賃を払ってくれる。

主人公は売れない小説家で、ある日本当にこの状況に放り込まれるんです。ただし、女性たちは絶対に自分の素性を明かさない。なぜここに来たのか、何が目的なのか、一切を秘密にしたまま、静かに共同生活が始まる。

最初は奇妙な日常が淡々と流れていくんですが、会話の端々に違和感が滲み出てくる。ふとした表情の翳り。誰かが部屋に戻る足音。深夜に交わされる短い言葉。何かが確実に動いているのに、主人公だけが蚊帳の外なんです。

青野春秋が描くのは、人間の内面が言葉にならない瞬間です。「俺はまだ本気出してないだけ」で見せた、自己欺瞞と向き合う人間の痛みを、今度は「他者との距離」という形で抉ってくる。5人の女性はそれぞれ別の人生を抱えて、何かから逃げるように、あるいは何かを求めるようにここに集まった。その理由が少しずつ見えてきたとき、あなたは誰かの孤独を覗き見た気持ちになるはずです。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作。ページをめくるたびに、誰かの秘密の重さが指先に伝わってくる。既刊4巻、一気読み推奨です。

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よくある質問

『100万円の女たち』は全何巻?

全4巻で完結済みです。